スムーズな演奏のためにブレス位置を考えよう
東京クラリネット教室2020年10月15日、第49回目のバンドアンサンブルが開催されました。
本日は、ご都合が合わずお休みの方もいらっしゃいましたが、B♭クラリネット4名とバスクラリネット(ほとんどピアノ)・ベース・ドラムの7名での演奏となりました。
どの曲もだいぶ慣れてきたので、今日はより楽しく、かっこよく演奏していきましょう!
演奏曲目(順不同)
- Step and Go
- CATSメドレー
- Another Day of Sun~From La La Land~
- I Am The Walrus
- POP STAR
メロディー以外に気を配ろう
本日の演奏は、「たまたまその曲のパートの順に、皆さんが座っていた」という理由で、現在の演奏曲の中で一番新しい『Step and Go』から。
今日は、全パートが揃った上、それぞれ皆さんがしっかり練習を積んできて下さったので、この曲の楽しさがしっかり味わえる演奏となりましたね。
メロディーが聞こえることはもちろん大前提ですが、メロディー以外を担当しているパートが、「パッと聞こえて、スッと引けるとかっこいい部分」「メロディーより目立っていい部分」などもあります。
そう考えると、実は難しいのはメロディー以外のパート。
場に応じた演奏ができるよう、しっかり自分のやるべきことを考えた練習をしておきましょう。
ブレス位置をきちんと決める
アンサンブルだけでなく、吹奏楽でもそうですが、「これは一体、どこで息を吸えばいいのか…」というくらい、びっしり音が続いていることがありますね。
今演奏している『Another Day of Sun~From La La Land~』も、そんな曲の一つ。
「この曲と言えば」のフレーズは、ほぼ息を吸う暇がありません。
しかし、私達管楽器奏者は、息を吸えなければ、当然演奏が続けられないですね。
素早くたくさん吸えるブレスを身につけるのが、もちろん一番良い解決方法ではありますが、とはいえ限度があります。
ではそんな時、どうしたらいいのでしょうか。
同じパートを吹いている人がいる場合
もし、同じパートが複数人いるのであれば、相談してブレス位置をずらしましょう。
「常に気にかけておいて、隣の人と重ならないようにすればいいんでしょ」と、打ち合わせせずに挑むと、大抵お互いが探り合った結果、よりによって同じ箇所で息を吸う、ということになります。
楽譜にしっかりと、「自分が吸う箇所」「吸ってはいけない箇所(他の人が吸う箇所)」を書き込みましょう。
吸ってはいけないところには、ブレスマークを書いて、その上に×印をしておくとわかりやすいですね。
このやり方だと、他の人とブレスをずらしているので、フレーズの切れ目と違う位置で吸うことになる場合もあると思います。
その時は、必ずフレーズを意識して、ブレスとともに流れがぷつぷつと切れてしまわないように気をつけましょう。
そのパートを吹いているのが自分だけの場合
一方、自分しかそのパートを吹いていない時には、先程のやり方は当然できません。
そのような場合は、まず、フレーズの切れ目以外でブレスができそうなポイントがないかを確認しましょう。
少し長い音符・休符があれば、そのタイミングでブレスができないかを試してみて、大丈夫そうであれば、先述の通りフレーズは意識しながら、吸えるところで吸います。
しかし、それすらないこともありますね。
そうなった時は、
- 他のパートの人と重なっている部分はないか
- まるっきり同じではなくても、削って大丈夫な音はないか
を探して、そこでブレスを取るようにしましょう。
音を削ることは極力したくありませんが、だからと言って息を吸わずに、フェードアウトすることも良くありませんので、どうしてもの時は選択肢に入れることを検討して下さいね。
ブレスを決めておいてスムーズな演奏を目指そう
「なんとなくフレーズの切れ目でブレスする」「足りなくなったら息を吸う」という形でも、悪くはないのですが、「いけると思って吸わなかった結果、息が足りなくなってしまった」というのが、一番避けなければいけないこと。
そのためには、個人練習の段階で、ある程度ブレス位置の目安を決めて、アンサンブルや合奏の時に確定させるようにしましょう。
ブレスの心配がなくなるだけで、演奏もスムーズになり、より音楽に集中することができるようになります。
下準備をしっかりしてから、みんなでの演奏に臨みましょう。
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