初めての本番に向けて知っておきたいこと
東京クラリネット教室
2020年11月30日、今年7回目の初級者アンサンブルが行われました。
先月、体験参加された方も、発表会に向け一緒に頑張って下さることになりましたので、今日もB♭クラリネット4名でアンサンブルします。
本番まで残り3回。
意外と回数がないので、今日も頑張っていきましょう。
演奏曲目
- 星に願いを
- 小さな世界
本番に向けての疑問を解決しておこう
今回発表会にご参加予定のうち、2名は過去の発表会にも参加されたことがありますが、あとの2名は人前での演奏自体が初めてです。
先日の個人レッスンで、本番に向けて疑問に思われていることを聞かれたので、今日はその部分をみんなでしっかり確認していきましょう。
マウスピースキャップはどうしたらいい?
マウスピースキャップの役割は、リードの乾燥防止だったり、楽器を持って移動する時の割れの防止だったりしますので、本番のステージに向かう時には、きちんとマウスピースにかぶせておく必要があります。
では、本番中は、どうするべきなのでしょうか。
「絶対にこうしなきゃ駄目!」という決まりはないのですが、演奏を妨げるようなこと(キャップを落とす・蹴飛ばす、など)がないようにしなければなりませんので、一番良いのはポケットにしまっておくことでしょう。
本番は、ついつい舞い上がってしまって、終わったあとにキャップをステージ上に忘れてくる、なんてこともしばしば目にしますので、ポケットに入れておけば、それも避けられます。
ポケットがない服の場合は、譜面台に置くのも良いですね。
このようなタイプの譜面台で、下の段にキャップがしっかり収まるのであれば、そこに置けば安心です。
ただし、楽譜を置くスペースしかないものですと、楽譜をめくる時にうっかり落としてしまう可能性があります。
この写真のように、置く場所が1段しかない譜面台を使っている時は、楽譜と同じところに置くのは諦めましょう。
その場合は、譜面台の足の極力近くに置くと、蹴飛ばすことが避けられますし(その位置でキャップを蹴飛ばすということは譜面台も蹴飛ばすことになるため)、収まりが良ければ、ねじなどに引っかけてもいいと思います。
「演奏の邪魔にならないこと」を一番に、自分に合った場所を見つけられるといいですね。
入場の仕方は?
アンサンブルにしろ吹奏楽にしろ、演奏会に行くと、奏者はなんの迷いもなく、また行き交ったりすることもなく、自分の席に向かっていきますね。
なぜそんなにスムーズに入場できるのかと言うと、舞台袖にいる時点で席順に並んでいるからなのです。
基本的に、クラリネット奏者の舞台への入場は、客席から舞台を見て左側の下手(しもて)からになることが多いので、一番遠くの上手(かみて)側に座る人を先頭に並びます。
この写真であれば、向かって右側の方が、一番先頭ですね。
ステージ上のセッティングや、広さにもよりますが、椅子と譜面台の間を通るようにすると、見映えもよく、すんなりと自分の席に向かうことができます。
入場後は?
自分の席に着いたら、編成が小さい場合は全員が揃うまで座らずに待っていましょう。(吹奏楽など、大きめの編成の時は一旦着席します)
全員がそれぞれの席まで来て、手に持っている楽譜などを譜面台に置いたら、前に向き直って、揃って礼をします。
かっこよく見える礼のコツは、必ず静止する瞬間を作ること。
楽譜を置いた流れで頭を下げずに、一度背筋を伸ばし、頭を下げたところで一瞬止まって、きちんと元の位置に戻ってそこでもちょっとストップしたら、やっと着席します。
礼をする時は、楽器の持ち方にも気を配りましょう。
と言っても、ぴしっと見えれば、どのような持ち方でも構いません。
例えばこちらの写真を見ていただいても、様々な持ち方をされている方がいらっしゃいますね。
どれが正解で、どれが不正解ということは、決してありません。
ただ、アンサンブルの時は、持ち方をメンバーで揃えるようにすると、統一感が出て締まって見えます。
着席したら、音は出していいの?
ステージに出て、いきなり曲を演奏するとなると、音が出るか不安ですよね。
かと言って、がんがん音出しをしまくることも、本番にふさわしくありません。
それを解決するのが、チューニングです。
もちろん、チューニング本来の目的は、みんなの音程を揃えることですが、兼音出しとしても使えます。
やりすぎはいけませんし、まずは音を合わせてからになりますが、ちょこっと気になる音を鳴らしたりするくらいでしたら、本番の雰囲気を損ねることもないですので、「いきなり演奏は恐い…」の心配はチューニングで取り払っておきましょう。
チューニングが終わったら、一度楽器を下ろして、仕切り直してから演奏を開始するようにすると、お客さん達もすっと聴く体制に入ってくれます。
演奏が終わったら?
無事に演奏が終わったら、またしっかりと礼をしましょう。
吹き終わったと同時に、頭を下げることもそこそこにはけてしまう方がたまにいますが、袖に戻るまでが自分達の演奏です。
せっかく良い演奏ができても、そのような振る舞いをしてしまうと、台無しになってしまいますので、かっこよく頭を下げてから、退場しましょう。
本番を想定して入場からリハーサルしておこう
今日のアンサンブルでは、通し演奏の前には必ず入場からやっていただきましたが、いつも演奏している場所なのに、やはり緊張する、との声が聞かれました。
意外と盲点になりがちな、演奏前後の立ち居振る舞い。
いきなり本番にやろうとすると、考えることが増えて、ますます緊張してしまいますので、必ず練習の時に確認しておくといいですね。
こちらのアンサンブルでは、今後も本番同様に通す時は、入退場も込みでやりますので、発表会当日までにしっかり慣れておきましょう。
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