本番は「良い緊張」をしよう
東京クラリネット教室
2021年1月4日、今年1回目の初級者アンサンブルが行われました。
いつもは月末開催のアンサンブルですが、年明け早々にやることになったのは、来週発表会を控えているから。
世間の情勢的には、普通に発表会ができるものかやや不安ではありますが、来週のこの時間に清々しい気分でいるために、あと少し頑張りましょう。
今日も、B♭クラリネット4名での演奏です。
演奏曲目
- 星に願いを
- 小さな世界
緊張する練習をしておこう
本番が近くなると心配になるのが「緊張」ですね。
個人レッスンをしていても、そのワードをよく生徒さんからお聞きします。
全く緊張していない演奏というのは、それはそれで良くないのですが、上手に緊張をコントロールできなければ、呼吸は浅くなり、手は震え、体はこわばり…と、本来の自分の力を発揮できないことにつながります。
前々回から、こちらのクラスでは本番同様の流れで演奏していただいていますが、これも緊張に慣れるための一つの手段です。
はっきり言って、緊張することに慣れるには相当経験を積まないといけませんので(私もいまだに緊張します)、積極的に「緊張する練習」「緊張下で演奏する練習」をしていきましょう。
「緊張するような練習の仕方は嫌だー」と思う気持ちもわからなくはありませんが、避けていては本番が目も当てられない事態になる可能性もあります。
緊張した自分が、どうなってしまうのかを知っておくことは、良い演奏のためにはとても大切なことです。
手っ取り早いのは人前での演奏
偶然にも今日は、こちらのクラスと同時間で上級者アンサンブルの皆さんが自主練習をされていたので、お願いして、お客様役をやっていただくことにしました。
いつもより広い部屋で、講師以外に5名の目がある状況というのは、かなり緊張するシチュエーションだったと思います。
何回か練習してから挑んだ場でしたが、今までになかったような、思わぬ間違いや焦りがありましたね。
間違えたり焦ったりすることは、クラリネット演奏をする上で、できれば経験せずに進んでいきたいものですが、なかなかそうもいきません。
むしろこれが本番でなくて良かったと考えるようにしましょう。
良い緊張を目指そう
先程もちらっと書いたように、全く緊張していない演奏というのは良くありません。
リラックスした演奏と、緊張感のない演奏というのは、似て非なるものです。
ですので、思考も体もコントロールできるレベルの「心地よい緊張」というのは必要ですが、「良くない緊張」をしないようにしなくてはなりません。
「良くない緊張」というのは、いわゆる「あがっている」状態です。
誰が見てもわかるような、ガチガチの状態で本番に臨むと、お客様は「え、あの人大丈夫かな」と思うわけで、演奏者の緊張が伝播し、身構えて緊張した状態で演奏を聴くことになります。
すると、会場全体が妙な緊張感に包まれ、それが演奏者の方に伝わってきて、「なんでこんなに張り詰めてるのー!」とますます緊張する、という悪循環に陥ります。
全く緊張するな、というのは無理ですし望ましくありませんので、冷静さも併せ持った「良い緊張」を目指しましょう。
本番ぎりぎりまで演奏を高めよう
最後の通しでは「これくらい本番でできたらいいね!」という演奏ができました。
以前にもお伝えしたことがありますが、本番での演奏は練習の8割の力が出せれば上出来、と言われています。
ということは、今日の状態を維持するのでは、今日のような演奏をするのは難しくなります。
できる限りのことはやって、演奏の底上げをし、本番では成功するイメージをしっかり持って、楽しく演奏しましょう。
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