東京クラリネット教室第4回発表会
2019年7月7日、東京クラリネット教室第4回発表会が行われました。
日々変わる天気予報に一喜一憂した数日間でしたが、結局は朝からしっかりめの雨。
今までの発表会はお天気に恵まれていたのですが、今回は残念でした。
第4回発表会も、第2回・第3回と同じ会場での開催です。
今日は、ほぼ満席になる予定ですよ。
ちょっとドキドキしちゃいますね。
本番用リードは保険をかけておく
雨が降っていたり、降っていないまでも湿度の高い季節は、リードの調子が変わってしまうので、クラリネット吹きには悩ましい時期ですね。
それに、やはり空気中の水分が多いと、楽器を吹いた時の抵抗が強い気がします。
対策としては、「本番用のリードは絶対これ!」と決めるのではなく、2・3枚候補を挙げておいて、本番当日に会場入りしてから決定する、というのが、一番いいでしょう。
そのやり方は、天候云々がなくても、ぜひ実践していただきたいと思います。
不意にリードが欠けてしまったり、本番直前にいきなりリードが裏切った時などにも(結構そういうことってあります)、落ち着いて対応できますよ。
今回も合同演奏やります
各自音出しをしたら、今回も合同演奏のリハーサル。
前回はクリスマスイブ、本日は七夕、ということで、すっかりイベント好きな教室のようになっていますが、合同演奏の題材としては最適ですね。
出演予定だった方が、急に1名体調不良で休まれることになってしまい、残念でしたが、合同演奏は講師含め15名の大所帯。
もちろん、揃っているに越したことはないのですが、「音程が…」とか「縦の線が…」なんてことを気にせず、大人数での演奏を楽しんでいただけたらいいなと思います。
では、そろそろ開場・開演です!
第一部
いのちの名前
めぐる季節
まず1番目に演奏してくれたのは、発表会初挑戦の生徒さんでした。
昨年の今頃購入した愛クラリネット「梅子ちゃん」のデビュー演奏ということで、本番前は少し緊張されているようにも見えましたが、演奏中は落ち着いて吹くことができ、今までで一番良い演奏ができたとのこと。
ジブリ作品の世界観を再現した、素敵な演奏でしたね。
もうすでに、次回挑戦したい曲も決めていらっしゃるそう。
次の発表会でも、素敵な演奏を聴かせて下さいね。
Fly High!
前回に引き続き、日本人クラリネット奏者が、自分で吹くために書いた作品を演奏されました。
タイトル通り、のびのびとした演奏をされていて、気持ち良く吹けたのではないでしょうか。
あとからお聞きしたら「6割くらいの出来でした」とのことでしたが、本番直後にはとてもいい笑顔を見せて下さいました。
こちらの生徒さんも、次の曲をすでに検討中だとか。
意欲的な方が多くて、教える立場としては、嬉しい限りです。
また自然に笑みがこぼれる演奏を、一緒に目指していきましょう。
メヌエット
実は、数年前に挑戦していた、この曲。
タイミングが合わず、本番で吹く機会を逸してしまい、ちょっと封印されていましたが、「そろそろ人前で吹いて終わりにしたい」とのことで、今回の発表会で演奏することとなりました。
レッスンでは、モーツァルト作品特有の「軽く聞こえるのに、吹いてみると難しい」に翻弄されていましたが、本番では落ち着いて、頑張った分の演奏ができていましたね。
彼女も、次の曲にすでに照準を合わせている様子。
難曲に挑戦したいようです。
次回も一緒に頑張りましょう。
シルヴァーナの主題による変奏曲
無事に、私が通っていた高校の後輩となった彼女。
この春から、音楽科へと進学しました。
今回の曲は、数日前に学校の試験で吹いた曲。
クラリネットを専門で学んでいくのであれば、やっておきたい曲です。
複数の曲から成る曲なので、ちょっとした間だったり、曲ごとの吹き分けなど、大変だったかと思いますが、本番はよく吹けていたと思います。
ピアニストとの信頼関係を構築して、さらなる向上を目指して下さいね。
おまちかねのカフェタイム
前述の通り、1名お休みとなってしまったので、ソロ演奏は4名で終了です。
第一部終了後は、今回もカフェタイム。
演奏はもちろん、この時間を楽しみにして下さっている方も、多いのではないでしょうか。
演奏を聴いて、お茶をして…って、とても優雅な休日ですよね。
皆様の晴れやかな顔を見ると、この発表会をやっていて良かったなと思います。
ただ、プログラム後半の出演者は、今食べるか、終わったあとに食べるか悩ましいところ。
こういう時に、演奏前に歯磨きが必要な楽器をやっていることを、ちょっと後悔しちゃいますね。
でも、皆さん楽しそうでなにより。
ずっとこの時間を続けたいところですが、そうもいかないので、そろそろ後半の演奏を始めましょう!
第二部
星めぐりの歌
I Am The Walrus
今回も、仲良しお二人は、一緒にアンサンブルをしてくれました。
1曲は、七夕にちなんだ選曲です。
今までは「絶対座って演奏します!」とおっしゃっていましたが、レッスンの時に試しに立って吹いていただいたところ「あれ…?楽かも…」ということで、今回は立奏に挑戦しました。
やはりどんな曲を吹いても息ぴったり。
仲の良さが演奏にしっかり表れていましたよ。
選曲も含め、次回も楽しみにしていますね。
夏は来ぬ
われは海の子
浜辺の歌
合奏未経験者向けアンサンブルの皆さんの演奏です。
今回は、この時期にふさわしい夏の曲を選曲してみました。
皆で合わせるのは月1回というペースで、前回の発表会から全く新しい曲を仕上げるのは、大変だったかと思います。
発表会では、本番ならではの事故も少しありましたが、それもまた経験。
楽しく吹けていれば、きちんと次に繋がります。
今後は、どんどん「合奏未経験」から、ステップアップしていきたいですね。
次回発表会へ向けて、また頑張りましょう!
A列車で行こう
キャラバンの到着
こちらは、合奏経験者向けアンサンブルの皆さんです。
前回発表会以降新メンバーも増え、嬉しかったのですが、なんと今日まで全員揃うことなく来てしまい、ちょっとドキドキの本番でした。
今回は、参加者のリクエストで決定した2曲でしたが、思っていた以上に難しく、皆さんかなり苦労されていましたね。
しかし、さすが合奏経験者の底力。
本番では、積み重ねてきたことを各自が発揮し、かっこいい演奏になったと思います。
またメンバーの入れ替わりがありそうですが、12月の発表会に向けて、新曲に挑戦していきましょう。
講師演奏
生徒さん達の演奏が終わったところで、講師演奏です。
今回は、高校・大学の同級生で、大学入学から3年生まで私のレッスンに付き合ってくれていた、柴田しのぶさんに伴奏をお願いしました。
曲は、大学時代に一緒に演奏したL.バッシの『リゴレットの主題による幻想曲』です。
ヴェルディのオペラ『リゴレット』に出てくるメロディーをメドレー形式でつなぎ、豪華な飾りを施した曲です。
本当は15分ほどある曲なのですが、あまりダラダラと演奏するのもなぁということで、今回は半分くらいカットして、約8分のバージョンを演奏しました。
柴田さんから、「最近はあまりピアノを弾く時間もないし、もう人前に立つことはないと思う」という話を聞いた直後に「そこをなんとかお願いできませんか」と依頼したのですが、さすが以前一緒に演奏していただけあって、伴奏合わせは2回だけで、細かい打ち合わせもせずに、びしっと合わせていただきました。
先程書いたように、ソリストとピアニストとの信頼関係というのは、良い演奏に不可欠。
それを改めて体感した、柴田さんとの演奏でした。
七夕ならではの合同演奏
七夕メドレー~たなばたさま・星に願いを~
プログラム最後は、合同演奏です。
B♭クラリネット14名とバスクラリネットで、4パート用に編曲した楽譜を使って、行いました。
各パート4・5名いる合奏というのは、楽団に所属していたり、部活出身でも、あまり経験がないはず。
同じ釜の飯、ではないですが、東京クラリネット教室の同志として、みんなでの演奏を楽しんでいただけていれば、嬉しいです。
また次回も企画しますね。
本番を経て得られるもの
おかげさまで、たくさんのお客様にご来場いただき、東京クラリネット教室第4回発表会も無事に終わりました。
終了後、出演者の皆様の晴れやかな表情を見ていると、やはり目標を持って練習することの大切さ、人前での演奏の重要性を感じます。
今回、客席にいらした生徒さん達からも「私も練習頑張ります!」「いつか僕も発表会に出てみたいと思います」と、嬉しいお言葉をいただきました。
ソロでもアンサンブルでも良いので、具体的な目標を持つことで、練習に張り合いが出ますし、より進歩と成長を感じられます。
次の発表会はぜひ、もっと多くの生徒さんに舞台に立っていただけたらと思っています。
出演者の皆様、足をお運びいただきました皆様、お手伝いいただいた方々、ありがとうございました!
今後とも、よろしくお願い致します。