アンサンブルをより良いものにするための心がけ
東京クラリネット教室2019年5月27日、今年5回目の合奏未経験者向けアンサンブルが行われました。
こちらのアンサンブルは、7月に行われる発表会で、2回目の本番を迎えます。
実は残りあと2回。
ちょっと焦りの色が見えてきましたが、演奏は落ち着いて、アンサンブルとしての質を上げていきましょう。
演奏曲目
- 七夕メドレー
- 夏は来ぬ
- われは海の子
- 浜辺の歌
積極的に人と合わせる経験を積む
昨日の合奏経験者向けアンサンブルでもやりましたが、今日も発表会での合同演奏用の『七夕メドレー』を、音出し代わりに演奏しました。
皆さん、この曲を合わせるのは初めてですが、積んできた経験がものを言い、なかなかスムーズな初合わせとなりましたね。
もちろん、まだ個人で自信がない箇所や、他のパートに変に気を回してしまうと「あれ…?」となる部分などがありましたが、それらを知るために、「みんなで合わせる」という手段は、大切なことです。
クラリネットアンサンブルに挑む時「まだちゃんと吹けないし、人と合わせるのはまだまだ先でいいんですけど…」と思う気持ちはよくわかるのですが、合わせてみて得られること、合わせてみないと得られないこともたくさんありますので、逃げ腰にならずに、その時できることを発揮して、有意義な時間を過ごしましょう。
個人練習では、知らず知らず自分の都合の良いように練習してしまうことがあるので、アンサンブルで合わせてみると、苦手な部分を相対的に知ることができます。
今回のこのメドレーは、音源も作ってありますので、自分の楽譜を見ながら聴いてみたり、音源にあるスコアを見ながら、周りとの関りをしっかり意識できるようにしておくと、次に合わせた時に活かすことができます。
間違えた時の対処をきちんとする
発表会で、合奏未経験者向けアンサンブルとして演奏する『夏は来ぬ』『われは海の子』『浜辺の歌』は、だいぶ合わせとしての質が上がってきました。
しかし、まだまだ音を間違えてしまったり、ふとした瞬間にずれてしまったりします。
音間違いは、自分がびっくりするだけでなく、周りの人にも「あれ、音が変だな。もしかして、自分が間違えた?」という不安を与えてしまい、全体的に自信のない演奏になってしまうことへ繋がります。
一度間違えた音は、二度目の間違いの可能性があります。
初めての間違いは悪いことではありませんが、二度と間違えないような工夫をしましょう。
例えば、音符をぐるぐると丸で囲ってみたり、調号や臨時記号を落としてしまったなら、音符の脇や上に♯や♭を書いたりと、自分だけにわかる書き方で構いませんので、同じことをしてしまわないことが大事です。
演奏中のずれを避けるためには
ずれに関しては、
- ずれたことに気づけること
- 本来の位置に戻れること
ができる必要があります。
そのためにはやはり、クラリネットを練習する時間と並行して、楽譜をしっかり読み込み、全体像を掴むことに時間を割くことが大切です。
また、合わせている時に、周りを聴く余裕を持てるようにしましょう。
必死で自分のパートを吹いていては、ずれていようがなんだろうが、気にもできません。
それに、間違えがなかったとしても、そんな状態で吹いていては、楽しくないですよね。
音源があれば音源を聴き、なかったとしても楽譜を見て、周りのパートとの関りをイメージをしておきましょう。
「アンサンブルする」ということ
来月は、いよいよ仕上げです。
もしも時間に余裕があれば、他のパートを吹いてみるのも効果的。
他パートをきちんと理解していると、「みんなでただ同時にクラリネットを吹いている」から「クラリネットアンサンブルしている」に、一気に格上げされます。
あと1ヶ月、詰められるところをきっちりと詰める作業をしておきましょう。
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