役割の切り替えを瞬時にできるようにしていく
東京クラリネット教室今日は、合奏経験者向けアンサンブルの日でした。
先週、発表会があり、初めて人前で演奏しました。
しっかり、練習の成果を出すことができましたね。
みんなカッコ良かったぞー!
さすが合奏経験者の皆さん、そこかしこに場数を踏んできたことがにじみ出ていて、さすがだなぁと思うことがたくさんありました。
また次回発表の場を目指して、一緒に頑張っていきましょう。
さて、そんな本番直後の本日ですが、皆さん都合が合わず、残念ながら1名しかいらっしゃれないこととなってしまいました。
通常でしたら、講師含め3名に満たない時は、残念ながら取り止めとなるのですが、今日は普段個人レッスンを受けていらっしゃる方が、アンサンブルを見学したいとのことで、「見学と言わず、一緒に吹きませんか?」とお誘いして、トリオ編成でのアンサンブルとなりました。
久しぶりの編成・トリオ
まずは準備ですが、いつもより人数が少ないと少し寂しいですね。
そして静かです。
音圧や迫力といった面では、大編成のアンサンブルにはかないませんが、音の柔らかさ、透明感といったところをじっくり楽しめるのが、小編成のアンサンブルの魅力です。
さて、本日演奏する曲は、シュミット編曲『クラリネットポルカ』です。
原曲に比べ音域が狭いので、ほんの少しだけ吹きやすそうですが、さてどうでしょう?
吹く前に繰り返しの仕方を確認
むむむ…?
繰り返しやダルセーニョ、はたまたダカーポ、フィーネのあとには1カッコに入って、2拍目の裏からトリオに飛ぶ…など、なんだかとってもややこしい!
音楽のテストに出てきそうな難易度です。
初めて吹く楽譜は、吹き始める前に、吹く順番の確認です。
一応、取り決めをしてから初見大会を開催しましたが、案の定全員の頭の上には「???」がいっぱい。
演奏を止めながら、吹く順番をしっかり確認しながらの初見となりました。
最後の通しの時までには、しっかり頭に入れましょうね。
自分の役割を見極めよう
初見のあとは、いつものように個人練習を少しして、その後曲の始めから整理していきましょう。
やはり、原曲に比べ、音域が狭い点では、多少指が楽かもしれません。
ただ、伴奏をやったり、ハモりに回ったり、メロディーになったりと、2小節くらいの単位で役割が目まぐるしく変わるので、そこの切り替えが大変です。
自分が何をしているのか、どのパートと同じ動きをしているのか、瞬時に判断して、強弱やニュアンスなどを吹き分けられると、メリハリのついた楽しい演奏になります。
また、ところどころ出てくる、ユニゾン・オクターブユニゾン。
そこもしっかり合わせられると、音楽に厚みと締まりが出ます。
オクターブユニゾンは、下のパートの人が大きめに出すようにすると、さらにかっこよくなりますよ。
無事に通るかな?
その後も個人練習を織り交ぜつつ、最後まで細かく見たら、いざ通しです。
再度「ここを繰り返したら、ここに飛んで…」と念入りに吹く順番を確認して、さぁスタート!
通すと、やっぱり「あれ?どこに進むんだっけ?」となってしまいますね。
でも、ずれたりすることもなく、今日も無事に仕上げることができました。
時間が余っていたので、過去にこのアンサンブルクラスや、未経験者アンサンブルでやっていた『新世界より 第4楽章』『勇者は還りぬ』『威風堂々』も初見で通して、本日のアンサンブルは終了です!
いろんな編成で吹こう
今日は、思わぬ人数の少なさでしたが、やはり大人数とはまた違った楽しさがありますね。
体験の方には、特に最後の3曲が楽しんでいただけたようです。
好き嫌いや、得手不得手、編成によっていろいろと感じるところはあるかと思いますが、いつもと違う編成を体験すると、思わぬ発見があったりもします。
機会があれば、様々な編成に積極的に挑戦してみて下さいね。
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