回数を重ねるごとにできることを増やすためには
東京クラリネット教室
2020年2月26日、今年2回目の初級者アンサンブルが行われました。
このクラスは、元々の人数が少ないのもありますが、毎回皆さん揃っていただけるので、前回やったこと・できたことの続きの状態から開始できるのがありがたいですね。
今回も、先月スタートの『小さな世界』を演奏しましょう。
前回アンサンブルの状態を維持しておく
毎回恒例の「全員でロングトーン」をしたら、早速お三方で曲の通しです。
先程書いたように「前回の続きからそのまま開始できるのはありがたいなぁ」と思いながら手拍子を開始しましたが、なんだか皆さん自由…
カウントはなんとなくで一生懸命楽譜を追う方、マイペースに吹く方、作曲し始める方…と、聴いている分にはとても楽しい演奏になりました。
楽しく演奏できるのはいいのですが、アンサンブルをする以上、そのような状態では「全員で音楽を作り上げる、真の楽しさ」には辿り着けません。
もしオリジナリティを出すとしても、みんなで一度しっかり骨組みを作ってからです。
また、アンサンブルだけではなく、通常のレッスン・練習でもそうですが、前回できたことができなくならないように、復習をしっかりしておきましょう。
まるっきり前回と同じ状態、とまではいかなくても、できなくなっていることの幅が狭ければ狭いほど、次のアンサンブル・次のレッスンや練習でより前進できることになります。
実は難しい、一度できたことの維持。
どのようなペースで復習をすれば忘れにくいか、自分に合った方法を見つけておきましょう。
リズムを雰囲気で捉えない
今回、一番ずれてしまったのは、シンコペーション部分でした。
このアレンジは、2分の2拍子で書かれているのですが、どの音が拍のどこにはまるか、という意識より、「タッタタータタッタ」というなんとなくの音で認識しているので、いざ楽譜を前にすると「おや?」となってしまったり、雰囲気で吹いてしまったりで、3人で吹けば3通りのリズムになっている、という状況です。
シンコペーションなので、もちろん拍に合わない音が続くこともありますが、ではそれが拍のどのタイミングで鳴れば「裏」にはまっている、ということになるのかを、きっちり計算して演奏せねばなりません。
そのためには、「楽器は出せないけど、ちょっと時間があるな」という時などに、メトロノームをかけて、裏拍を叩いてみる練習などをしていると、こういう時に役立ちます。
曲の中では、音も変わったりするので、ますます訳がわからなくなりがち。
「拍にはめる」という感覚を、日常生活の隙間時間で身につけておきましょう。
そして、実際の演奏の時には、ざっくりとかたまりで捉えるのではなく、「1拍目に入るのはここからこの音、2拍目はこれ」と、はっきりと意識をして吹くことが大切です。
もちろん、かたまり感も大事ですし、フレーズ感も必要ですが、それとこれとは話が別なので、そこをきちんと認識して練習に取り組んで下さい。
来月に向けて気にかけること
最後の通しでは、今日最初に通した時よりは良くなりましたが、まだまだ音符に追われると、拍の意識が希薄になりがちです。
練習では、必ずメトロノームをかけること、他のパートの楽譜も見ながら吹いてみることを、来月までにやってみて下さい。
アンサンブルの質を上げるためには、不可欠なことです。
来月からは新曲も始めたいと思っていますので、今回やったことを振り返り、身につけておいて下さいね。
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