長い曲を演奏する際の疲れを少しでも軽減する方法
東京クラリネット教室本日は、上級者アンサンブルが行われました。
前回体験参加された方はご予定が合わず、もうお一方もお休みでしたので、B♭クラリネット4名・バスクラリネット1名の計5名でのアンサンブルとなりました。
今月も、A.リード作曲『アルメニアンダンス・パート1』を、発表会を目標に頑張っていきましょう。
少しでも疲れを軽減する方法
今回もまずは通しから。
さらに練習を重ねられた皆さんの演奏は、先月よりも一段とパワーアップ!
とてもかっこよく演奏できています。
しかし、吹奏楽曲のアレンジでお休みがほぼないため、吹き終わった皆さんは息も絶え絶え…
「有酸素運動ですね…」という声も聞かれました。
ペース配分をすると言っても、長い曲な上(約11分ほど)、なにせ本当に吹きっぱなし。
なかなか難しいですね。
まず、疲れ(息の乱れ)を軽減するには、吐ける時には、体の中の息を吐き出すことが大切です。
ずっと吹きっぱなしのフレーズで、息を吸えば吸うほど苦しい…という経験はありませんか?
体に取り込んだ空気が余っている状態で、吸い足してしまうと、元々余っていた息はぐっと力をかけて絞り出さないと、使うことができません。
しかし、クラリネットを吹く時に、そんな息の出し方はしませんよね。
なので、吸い足せば吸い足すほど、体の中に使えない空気が溜まり、「もう吸えない!」というくらい吸っているのに、苦しくて仕方がなくなるのです。
これを解決するには、体内の空気を一旦吐き出すしかありません。
隙を見て「ふっ」と体の中の息を出してみましょう。
ばれなさそうなところで、例えば1拍くらい削ってしまっても構いません。
それにより、先程までの苦しさとは打って変わって、楽に呼吸ができ、楽に演奏することができるはずです。
長い曲の時は特に、この「苦しい」の積み重ねが、後半に行くにつれ、大きな疲れ(息の乱れ)の要因となります。
苦しい時に息を吸いたくなるのは、本能的に仕方のないことですが、実は吐くことの方が重要です。
こまめに余分な息を吐き出して、なるべく楽な状態を維持できるように気をつけましょう。
「楽なフォルテ」を身につけよう
また、常に全力で吹いていると、もちろん疲れてしまいますので、その時に鍵になるのが、「フォルテ」の吹き方です。
力強いフォルテの際には、当然しっかり吹かねばなりませんが、例えばコラールのような、のびのびとした部分でのフォルテに関しては、同じように吹く必要はありません。
個々の音量ではなく、「全員で合わせてフォルテ」ということを意識したり、吹いている環境の反響を利用したりすることによって、響きも豊かになりますし、各自の負担も少なくなります。
良い意味で「抜けるとこは抜く」くせをつけていきましょう。
曲全体における各所の吹き方を知っておこう
やはり吹奏楽の多彩なパートを、たったの5パートで演奏するというのは、負担が大きいと思います。
全体を見渡して、がつっと吹き込むところと、協力して響きを作り上げる部分を、しっかり把握しておきましょう。
また、部分部分で練習していると思いますが、たまに通してみて、効率的な演奏の仕方(抜きどころ)を知っておくと、いざアンサンブルした時に、戸惑わずに済みます。
1人で最初から最後まで通すというのは、なかなか難しいですが、ぜひトライしてみて下さいね。
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