音程と縦の線を合わせて演奏の質を格上げする
東京クラリネット教室2019年11月25日、今年11回目の初級者アンサンブルが行われました。
先月、体験参加された生徒さんが、今回から正式にご参加下さることになり、こちらのアンサンブルも久しぶりに人数が増えました!
気づいたら、メガネ男子のアンサンブルになっていますが、女性のご参加者も増えるといいですね。
このアンサンブルも、来月末の発表会に出演予定ですので、残りあと2回、楽しみつつもびしっと曲を仕上げていきましょう。
演奏曲目
- 白鳥の湖より~情景
- 菩提樹
音程がずれやすい音を知ろう
本番も近づいてきたので、今日はまず「音が合っている状態」と「合っていない状態」というのを、聞き分けることに挑戦。
通常は、楽器を出してすぐは状態も安定していないので、ロングトーンをしてからチューニングをしますが、今日はまずチューニングをしてから、ロングトーンです。
ここで、「ド」の音だけを合わせても、他の音が自動的に全て合うわけではない、というのを感じていただきました。
この各音の音程の差は、
- クラリネットという楽器の特性
- 個々の楽器の持つ特徴
によって起こるものです。
そもそも、クラリネットの構造上、音程が上ずりやすい音・下がりやすい音というのがあります。
それだけなら、「みんなで高い」「みんなで低い」で済むのですが、各楽器によって上ずったり下がったりする音程の幅が異なるため、ずれが生じてしまい、「チューニングのドは合ってたのに、なんでこんなにずれるの!?」ということが起きるのです。
これを避けるためには、まず自分の楽器の音程の傾向を知っておくことが、とても大切です。
常にチューニングメーター(チューナー)に頼ることは、私はお勧めしていませんが、各音の音程がどうなのかを知っておく作業は、ロングトーンの時に一度しておくといいでしょう。
ただし、音程の差を知ったからと言って、他の人と音を合わせるために、それぞれの音で大きく口を変えたりするのは望ましくありません。
「音程がずれやすいことを意識する」ということで、ある程度はカバーできますので、どうしてもの時以外は、常に同じアンブシュアで吹くようにしましょう。
小節のあたまと、動く拍を揃える
聴いていて心地良い演奏というのは、音程が合っていることと、縦の線が揃っていることが不可欠です。
各小節のあたまや、他のパートと同じ動きをしている拍を揃えることで、演奏がすっきりしますので、揺るぎないカウントができるように心がけましょう。
また、周囲のパートの動きに気を配ることも、忘れてはいけません。
「気を配る」と言っても、決して動くタイミングを探るわけではなく、各々がしっかりと、自分の演奏に自信を持つことが大事です。
だからと言って、好き勝手に吹いていては「ただタイミングが合った」だけに過ぎませんので、心地良い演奏とはかけ離れてしまいます。
「ここは、あのパートと同じ動きだな」
「この入りを揃えよう」
という意識が、縦の線が揃った演奏に繋がるのです。
今日やったことを復習しておく
4人での演奏は、本日が初となりましたが、本番に向けて順調に仕上がってきましたね。
今回、かなり細かく曲の作りを掘り下げましたので、1ヶ月後のアンサンブルまでに、今日できたことは確実に、やりたかったけどできなかったことにも挑戦できるよう、早い段階で振り返りをしておいて下さい。
そして、本番でより音楽的な演奏ができるように、しっかり仕上げていきましょう。
楽器が吹けなくても、1日1回は楽譜を見るようにして下さいね。
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