クラリネット演奏の軸を支える3つの基本
中学・高校ではオーケストラ、大学に入って吹奏楽部で頑張っている生徒のレッスンでした。
彼女はとても素直なので、部活の先輩に言われたこと、指揮者(クラリネット吹きだそうです)に言われたこと、さらには私に言われたことを全て受け止めて消化しようとして、それぞれが違った時に、どうしていいのかわからなくなる…ということを繰り返しています。
いろいろなことを吸収しようとするのは、いいことだと思いますが、自分に合う合わないもあるし、取捨選択ができるようになるといいなぁと思うのですが、それぞれ事情もありますし、なかなか難しいですね。
クラリネットを吹く時の基本
私が教える時に必ず伝えるのは、
- 一度息を吐いて肺の中を空にし、吸える限りたっぷり息を吸うこと
- その吸った息を、力をかけたりせずにスピードのある息として楽器に入れること
- 下から上まで、どの音域も一定の息と口で吹くこと
この3点です。
私はこの3つを、クラリネットを吹く時の基本だと思っていますし、実際にそのように吹いています。
しかし、やはり人によっては違うこともあり、どちらにも根拠があるのが現状です。
あなたの演奏はあなたが決める
私も高校時代に、学校のクラリネットの先生と、外でついていたクラリネットの先生、同時に2人の先生から教わっていたことがあります。
吹き方も音色も全く違うタイプの先生で、曲の解釈1つとっても、おっしゃることが違い、「どうすべきなんだろう…」と思ったこともしばしば。
では、そういう時にはどうしたらいいのか、と言うと、どちらかを選ぶか、もしくは上手に双方のいいところ(と自分が思う部分)を取り入れるしかありません。
大切なのは「自分がどうしたいか」です。
なぜなら、吹くのは自分であって、先生ではないから。
あまりに間違ったことをしている時は、直してもらえます。大丈夫です。
ひとまず来月までに仕上げることになったソロ曲で、「これが私の演奏です!」と吹けるように、彼女にも自信を持ってもらいたいなと思います。