いろいろな調に対応できるようにするには
東京クラリネット教室
2020年2月25日、第45回目のバンドアンサンブルが開催されました。
今回は、急にいらっしゃれなくなってしまった方と、ドラマーがお休みということで、B♭クラリネット4名・バスクラリネット(半分ちょっとキーボード)・ギターの6名での演奏となります。
ドラムとベースがないと少し寂しい感じはしますが、いつもと響きが変わりそうでワクワクしますね。
今回も、新曲が始まります!
演奏曲目(順不同)
- CATSより メモリー
- Another Day of Sun~From La La Land~
- POP STAR
- 鈴懸の径
- グラジオラス
- スーパーマリオブラザーズ
- I Am The Walrus
新曲は慣れない♭系
新曲は、ミュージカル「CATS」より『メモリー』です。
本当は、3曲ほどのメドレーにする予定なのですが、まずは1曲。
1名、ご都合で遅刻されるので、先に5人で初見演奏してみましょう。
今回のアレンジは、2回転調があります。
クラリネットで言う「C-dur(調号なし)」→「As-dur(♭4つ)」→「Es-dur(♭3つ)」で、このアンサンブルにしてはめずらしく、♭系の曲です。
皆さん、♭自体に慣れてないこと、また「♭4つってどの音に調号がつくの…?」という状態なので、転調した途端に、急に音が小さくなってしまいました。
吹奏楽を始め、クラリネットを演奏している方は、なかなか♭が多い曲を吹く機会がないと思います。
しかし「全くない」というわけではないので、対応できるようにしておく必要があります。
どの調にもぱっと対応できるようになるには
まずは、先程も書いたように「♭4つってどの音?」と思っているうちは、当然すらすらと吹けるようになるまで時間がかかってしまいます。
♭がつく順番、♯がつく順番を、きちんと覚えておきましょう。
♭…シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ
♯…ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ
この2つは、対になっているのがわかりますね。
(♭の順を逆から読むと♯の順になる)
呪文のように唱えて、♭や♯が多い曲でも、どの音に調号がつくのか反射的に捉えられるようにしていきましょう。
ただでさえ『メモリー』で♭の洗礼を受けたのに、そのあと演奏した『Another Day of Sun~From La La Land~』では、後半から♯6つの調(クラリネットのFis-dur)に転調するので、皆さん大パニックでしたね。
♭と♯がつく順番に慣れてきたら、スケールもやっておくと、調の切り替えができるようになってきますし、自然に指が動くようになります。
「苦手だから」と避けずに、個人練習をする際に少しずつ音階を吹くようにしておくといいですね。
他のパートを意識できるともっと楽しくなる
今日は、ドラムとベースがないということで、クラリネットの音がよく聞こえました。
そのため、「あれっ、あのパートってこんなことやってるんだ」という発見も、多かったですね。
みんなで賑やかにやるのも、クラリネットアンサンブルの響きに近い演奏も、それぞれ違った楽しさがあり、それを今回改めて体験していただけて良かったです。
次回はドラマーも参加してくれる予定ですが、今日聞こえた他のパートを意識しながら演奏できると、先月までと違った楽しみが生まれるはずです。
気づいたことなど、積極的に書き込みをしておいて下さいね。
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