メドレーにチャレンジしてみよう
東京クラリネット教室本日は、今年最後の合奏経験者向けアンサンブルが行われました。
やはり皆さんお忙しい年の瀬、いつもの参加者でいらっしゃれたのは1名のみ…
しかし、先月見学・体験に来てくれた中学生の女の子が、今月から正式に参加してくれることになり、また、見学の方も2名いらしていただき、バスクラ担当の講師と合わせて、5名でのアンサンブルとなりました。
「今日はクリスマスイブ☆」ということで、演奏曲は『クリスマスメドレー』です
メドレーってよく聞くけど何?
メドレーというのは、いろいろな曲をつなぎ合わせた曲を指します。
どんな曲を集めるか、曲のどの部分を演奏するか、また、それぞれをどんな調にするかは、編曲者次第です。
今回選んだのは「せっかくだから、楽しいクリスマスイブにしたいなー」という思いで、『きよしこの夜』『ジングルベル』『We Wish You A Merry Christmas』『もろびとこぞりて』『赤鼻のトナカイ』の5曲からなる、ちょっとご陽気そうなメドレーです。
どんな曲なのか楽しみです!
パート決めはどうしましょ?
では、吹くパートを決めましょう。
今回は、バスクラを含む四重奏の楽譜なので、B♭管は3パート。
今日のB♭管は4人なので、1番パートを重ねることにしました。
「やりたいパートがある方~」と聞いても、皆さんふるふると顔を横に振られていて、以前から参加して下さっている方が「じゃあ、じゃんけんで!」と決めて下さいました。
こういう何気ないことが、実はメンバー間の緊張をほぐすことに繋がったりもするので、結構大事だったりします。
今日の曲はどんなかな?
パートが無事に決まったところで、いざ初見です。
楽譜の説明に「難易度は低めですが…」なんて書いてありましたが、いえいえ、なかなかです。
譜面(ふづら)自体はそこまでではないものの、吹いてみると、絶妙にずらしてあるリズムとアーティキュレーション。
そしてなんだか不思議な和音…
迷いつつ、止まりつつ、なんとか最後まで通すことができました。
では、10分ほど個人練習!
スコアを活用しよう
個人練習が済んだら、いつものように最初から整理していきます。
さて、この整理していく作業ですが、私はスコアを見ながら皆さんにアドバイスをしているので、全体像が見えますが、パート譜を見て吹いていると、そういうわけにいかないですよね。
もし、アンサンブルや吹奏楽など、他のパートと合わせる時に不安な気持ちがあったり、自分の役割が見えない時には、スコアを見てみましょう。
「あ!ここはこのパートが同じことやってるんだな」
「こんな風に掛け合いしてるのかー」
など、様子がわかり、自信を持って演奏することができるようになりますし、周りの音が自然に耳に入ってくるようになりますよ。
メドレーを上手に吹くコツは「頭の切り替え」
今回のこちらのメドレーは、テンポが速くなったり遅くなったり、拍子が変わったり、かっちりした曲調が急にジャジーになったり。
また、♭3つだったのが♯4つに転調という、なんともいやらしい進行に、皆さん切り替えが追いつくような追いつかないような…
つけなくていいのに、ついつい余分な♭をつけてしまい、その音に自分でびっくりして、次の音が吹けなくなってしまったりすることもありました。
メドレーでは、前の調性や曲調を引きずらず、どんどん頭の中を切り替えていくことが大事です。
難しいですが、目の前の楽譜だけと向き合えるようになるといいですね。
合図を出す係になったら
たまに個人練習を挟みながら最後まで進んだところで、曲のつなぎ方とどのパートが合図を出すかを確認してから、いざ仕上げ!
…と思いましたが、やはり次の曲の合図を出すというのは難しいですね。
ここで大切なのは、「迷わない」ことです。
「えっと、こんなテンポでいいんだっけ…」なんて思っている合図では、他の人達はついていけません。
思い切ってブレスを取り、楽器をわかりやすく(すごく大きく、という意味ではありません)動かして、皆の気持ちを一つに揃えましょう。
来年もよろしくお願い致します!
今日の仕上げは、2回目で無事成功!
もう少し精度は上げられるかなとも思いますが、「初めて見た楽譜を1時間半で仕上げる」という点においては、素晴らしい出来でした。
体験の皆さんにも楽しんでいただけたようで、今後も参加いただけるとのこと。
合奏経験者向けアンサンブルも、だんだんと人数が増えてきました。
ありがたいことです。
今年1年、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
来年も、アンサンブルを楽しみながら、演奏技術を上げていきましょうね!
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