クラリネットの正しい置き方と向き
小学2年生の男の子のレッスンでした。
今回は1週間ぶり。
彼の強みはリードの付け方がいつもばっちりなことと、もう一点、楽器の置き方を忠実に守れること。
クラリネットの置き方って、案外適当な人が多いのです。
楽器の置き方、気にしてますか?
クラリネットには正しい置き方があります。
基本的に、どこかのキィや管体の一部分だけに負担がかからないように考えられています。
何も考えずに、そこら辺にポイッと楽器を置いている…なんて方は、今すぐ改めましょう。
では、クラリネットはどのように置くのがいいのでしょうか。
何を目安にしたらいいの?
クラリネットをよく見ると、下管の、吹いている状態で上から見たら左側、正面から見たら向かって右側に、2本ねじが出ているのがお分かりになりますか?
そちらを下にします。
こういった感じです。
向かって右が管体上部(マウスピース側)、左が管体下部(ベル側)ですね。
この際、裏の指かけとの2点で支えています。
この置き方であれば、どこかのキィに力がかかるようなことは、避けられます。
逆に置いてしまうと、
このトリルキィに負担がかかります。
すぐに曲がるようなことはありませんが、少しずつ変形していく可能性がありますので、絶対にやめましょう。
平らな場所に置く時は
置く向きを覚えたら、置き方自体にも気をつけましょう。
クラリネットは、ベルだけが広がった形をしていますので、平らな場所に置こうとすると、楽器が転がってしまいます。
転がってしまったら、置き方に気を配ったところで、無意味です。
ですので、必ずベルは外に出して置きます。
このような感じです。
あまりベルを出しすぎると安定が悪くなるので、広がり始めたあたりから外に出すようにして下さい。
正しい置き方と楽器を放置することは別
クラリネットの正しい置き方はわかっていただけたと思いますが、例えば部活などで、楽器を椅子の上に放置したまま離れたりすることはとても危険です。
誰かがそこを通って、うっかり引っかけてしまうかもしれないからです。(実際に落としてしまったところを、何回も目撃したことがあります…)
できるだけ、人がいる場所では目を離さず、どうしてもの時は、隅の方に置くなど、極力安全な場所、人が近づかない場所に置きましょう。
そして、必ずキャップをするようにして下さいね。
楽器を大切に扱えない人に、決していい演奏はできません。
「置き方くらい…」と思わずに、クラリネットの正しい置き方や気の配り方を身につけて下さい。