リードミスのリスクが減るブレスの仕方
今日は、初心者の方のレッスンでした。
今までは、出せる音を1つずつ鳴らす練習をしていたのですが、今日からはメトロノームをかけて、教本を始めました。
簡単な曲をやってみると、ブレスがとても上手!
やり方を教えても、なかなかできない人が多い中、特に何もお伝えしていないのに、私が理想だと考えている吸い方をされていました。
運任せのブレスはやめよう
出だしが汚くなってしまったり、リードミスしてしまったりするのは、ブレスの仕方が関係あります。
例えば、口をマウスピースから離して息を吸うと、慌ててくわえてしまうので、どこに歯が当たるか、どの程度の力加減でくわえるかが、その時々で変わってしまいます。
口は離さず、歯の位置は動かしてなくても、吹く時よりも口を緩めて吸ってしまうと、人間の動きとして「緩めたあとは締める」動きをするので、思っている以上に締めてしまうことがあります。
どちらも、運が良ければちゃんと鳴るし、失敗することもあるし…といった、賭けのような吹き方になってしまいます。
曲の中では特に、そのようなブレスの仕方や吹き方は良くありません。
これを機に、リスクの少ないブレスに変えてみましょう。
解決するには?
息を吸う時と、音を出す時、この2つの口に差があるために、先程のようなことが起こってしまいます。
それならば、音を出す時のアンブシュアを極力崩さずに、息を吸えばいいのです。
と、文章で書くと簡単ですが、体得するのはなかなか大変です。
整理していきましょう。
リスクの少ない息の吸い方とは
まず、口が開いた状態でマウスピースをくわえます。
上の歯は、マウスピースの端から5~7mmのあたりに当てます。
下の歯には、唇を引っかけますが、なるべく唇がリードに当たらないように気をつけて、口の中にリードが7mm~1cmくらい入るようにしましょう。
すると、自然に口が開いた状態になりますので、この開いた部分から息を出し入れします。
息を吸ったら
口の脇を横に引いたりせず、ただ上下に口を閉じれば、息もれなどもなく吹けます。
正しく身につけて曲に生かそう
注意することは、くわえた時点で、吹く時の力でマウスピースをしっかり挟み込むことです。(噛んではいけませんよ!)
力加減を変えず、口の開け閉めのみを行うことが、このブレスのポイントです。
鏡を見ながら、口の形を確認し、開閉と共に口が動いたり、マウスピースにかかる力が変わらないように、ゆっくりとチェックしながら練習しましょう。
このブレスができるようになると、曲中のリードミスが激減するはずですよ。