目的意識を持ってクラリネットを練習すること
今日は、中高一貫の女子校の部活指導です。
この学校で初めて教えた子達(当時中1)が、今は社会人2年生だそうです。
写真も、もう6年前のもの。
この子達がいたのはつい最近な気がしますが、時の経つのは本当に早い…
この学校は、吹奏楽部ではなく管弦楽部。
管弦楽のクラリネットは大体2~4人ですが、各学年2人(今は高1だけ1人)×中1から高2の5学年・9人の大所帯です。
ここの部でクラリネットをやる子は、楽器の購入が必須です。
楽器が届いて「ではまずケースを開けてみましょう」という段階から私が立ち会えるので、「今までどんなことを、どんな風に教わってきたか」の確認をしなくて済むのが助かります。
初めてのクラリネット
今日のメインは、入部して2週間ほどの、1年生のレッスン。
なにせ新しい楽器なので、楽器の取り扱いを再確認しました。
クラリネットは、廉価な楽器を除いて木でできています。
扱い方を間違えると、ピシッと割れます。
割れた楽器は、見た目は元に戻せても、やはり響きや鳴りを完全に元通りにすることはできません。
購入したばかりは特に割れやすいので、こまめに中の掃除をすること、エアコンが直接当たるような状況にしないこと、しまう時にはしっかり水分を取ることを、改めて伝えました。
ロングトーン
そして初心者にとっては特に大事な姿勢と、ロングトーンの仕方の確認です。
だいぶ大きな音は出るようになっていましたが、体に力を入れ、一生懸命吹いている状態。
- 楽に構え(だらっとではありません)
- まっすぐ前を見る
- たっぷり息を吸う
- 楽器にたくさん息を入れる
という当たり前のことが、初心者にはまだ当たり前ではありません。
意識せずともできるようになるまで、上記のことを意識しながら、こつこつ続けて練習することが大切です。
上級者は目的意識を持って練習
何年か前の、大河ドラマの主題曲です。
楽譜をぱっと見た感じは、特に難しくもなく、合わせにくそうなポイントもなし。
「どういうところが気になるの?今日見てほしいポイントはある?」と聞いても、「えーっと…」。
やはり、目的意識があってレッスンを受けるのと、ただ漫然と受けるのでは、身に付き方が違います。
この学校のクラリネットの子達は、「準備はできていないけど、レッスンの日が来ちゃったから、とりあえずできそうな曲を見てもらおう」という傾向が、昔から見られます。
年間通して教えに行けることが、裏目に出てしまうことがあるのです。
「それは、お互いにとても時間がもったいないことなんだよ」と、ずっと言い続けてるのですが、勉強第一の生活の間は、なかなか難しいですね。
この部のメインの本番は、9月にある文化祭。
その前には合宿もあります。
真面目に取り組む子が揃っているので、合宿に向け、意義のある練習・レッスンになるよう、一人一人が少しずつ考えてくれるといいなと思います。
もちろん、私もそれに応えられるように、真剣に臨みます。
ひとまず、合宿までにレッスンがあと2回。
次回どうなっているか、楽しみです。