本番の前にペース配分を正しく知ろう
東京クラリネット教室2018年12月21日、今年12回目の合奏未経験者向けアンサンブルが行われました。
2018年最後のアンサンブルは、発表会前最後のアンサンブルでもあります。
なんだか皆さんから不安げなオーラが漂っていますが、積み重ねてきた練習を信じて、今日はバシッと仕上げをしましょう。
演奏曲目
- トロイメライ
- くるみ割り人形より 行進曲
- くるみ割り人形より 花のワルツ
クラリネットを室温になじませよう
冷え込むこの季節、楽器も冷えています。
特に、学校の楽器庫に置いてあったり、レッスンやアンサンブルで移動があり、外を持ち歩いた時には、キンキンに冷えてしまいます。
まずは、しっかり音出しをして、楽器を温めましょう。
時間があれば、下の音からロングトーンをすると、効率的に楽器を温められると思います。
冷えた状態の楽器で、音程を気にしても仕方ありません。
充分温まっていないと、音程が低くなるからです。
また、楽器が温まらないと、細く詰まったような音色になり、気持ち良く演奏することができません。
たっぷり息を吸って、たっぷりクラリネットに吹き込みましょう。
冬場は特にこまめな掃除を心がけよう
楽器を温める時に注意していただきたいのが、こまめに掃除をすることです。
冷えた楽器に、温かい息を吹き込めば、当然水滴となって管の中を流れます。
何も悪さをせずに流れるだけならいいのですが、運指によって開放されたホール(音孔)の方に流れてしまい、そこに溜まります。
その、水が溜まったホールを開けた音を吹くと、「プルッ」という、雑音がしてしまうのです。
一旦ホールに水が溜まってしまうと、なかなか抜けず、演奏中に何度も水抜きの作業をしなくてはならなくなります。
しょっちゅうスワブを通すことは、面倒に感じるかもしれませんが、ホールに溜まってしまったあとの対処を考えると、手間が大幅に違います。
冬場、クラリネットをケースから出してすぐの時には、3~5分おきに掃除するようにしましょう。
私は、最低音「ミ」からロングトーンをして、レジスターの音域に入る手前の「ラ♯」まで行ったら、一度掃除をするようにしています。
吹いて間もなく感じますが、それでも水が流れかけていることはあります。
特に、新しい楽器に関しては、管内に水の通り道をつけないためにも、せっせとスワブを通すクセをつけて下さいね。
通し練習でペースの配分を掴む
みんなでロングトーンをしたあとは、本番さながらに通しです。
複数曲練習する必要がある場合、まずは1曲吹いて、細かい点を確認してから、では次の曲…という練習の進め方をすることが多いと思いますが、本番が近くなってきた時には、最初に1回、時間・体力・気力に余裕があれば最後にも1回通すようにしましょう。
なぜなら、1曲ずつバラバラに吹いている時と、通した時では、ペース配分が異なるからです。
「先を見越して、手を抜きましょう」ということではないので、勘違いしないでいただきたいですが、複数曲演奏する際や、長い曲を演奏する時には、常に全力でいることはできません。
また、常に全力の演奏は、聴いている方も疲れてしまいます。
うまく抜きどころを作ったり、逆にしっかり吹き込むべき部分を掴むためにも、通し練習というのは重要になってきます。
最初の1回でそれを見極め、最後の通しできちんと体現する。
これが、本番でより良い演奏をするために、とても大切なことです。
「合う楽しさ」を体感しよう
この合奏未経験者向けアンサンブルにご参加の皆さんも、元々は「合奏未経験」とは言え、すっかりアンサンブルのコツを掴まれてきたようです。
なにより嬉しいのは、皆さん楽しそうに演奏されていること。
本番では、「みんなで吹く楽しさ」にプラスして、「1人1人が吹いた音が、合う楽しさ」も感じていただけたらいいなと思います。
まだ発表会を控えてはいますが、今年もありがとうございました。
来年もいろいろな曲に挑戦していきましょう!
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