明確な目的を持って練習に励もう
東京クラリネット教室今日は、合奏経験者向けアンサンブルでした。
前回が台風で延期になったこと、また、今月分はいつもより開催が1週早くなったことが重なり、2週しか間を空けずの実施となりましたが、たくさんの方が集まって下さいました。
今回の参加者は、B♭クラリネット7名(体験2名)と、講師のバスクラで計8名です。
今日の演奏曲は、発表会で演奏予定の『宝島』です。
前回詰め切れなかったところを、しっかりやっていきましょう。
通してみて個人練習の成果を確認
初見の方もいらっしゃるので、まずは1回通します。
前回参加された方々は、皆さん練習してきて下さったと思いますが、それでもやはり、1人で吹くのと、みんなで合わせるのとでは違いますよね。
1人では冷静に吹けていても、別のパートの音が聞こえてくると、慌ててしまったり、不安になってしまったり。
練習の成果を発揮するのは、なかなか難しいのではないでしょうか。
それが、合奏やアンサンブルの良さでもあり、怖さでもありますね。
個人練習のちょっとしたコツ
前回のアンサンブルでしっかり確認したはずのところも、少し自信なさげになっているので、もう一度音や運指、リズムなどを見直すために、15分ほど個人練習の時間を設けました。
このような時は、吹けているつもりになっていたけれど、ついうっかり間違えてしまった箇所、わかっているはずなのに吹けない部分など、細かく見返しましょう。
どんな時でもそうですが、練習をする時は大きく・ゆっくりが鉄則。
特に、細かい部分をパラパラッと練習しても、ほとんど意味がありません。
苦手なところこそ丁寧に、指が勝手に動くようになるまで、繰り返し練習しましょう。
今日は『宝島』の後半から
練習の成果を思い出したら、しっかり楽器を掃除して、いよいよ合わせていきます。
前回は、最初から曲を整理していったのですが、耳馴染みのある『宝島』も、楽譜で見ると意外と細かい点が難しく、最後まで終わらず。
今回はコーダから見ていくことにしました。
大抵、曲を練習する時は、曲の始めからやることが多いと思いますが、時には曲の終わりや後半から練習することも大切です。
なぜなら、曲の終わりや後半から始めると、曲の構成や、ゴールが見えるからです。
何においてもそうですが、到達点や終着点が見えないまま、闇雲に突き進む、というのはなかなか難しいものです。
「ここに山場を持ってこよう」
「最後はこんな風に盛り上げたい」
という具体的な目標があれば、では前半はどうすべきか、中間部はどう吹いたらいいか、ということが見えてきやすくなります。
曲をやり始めた早い段階で、アンサンブルやパート練習で、後半から作っていく練習をすると、効果的ですよ。
明確な目的を持って演奏しよう
今回は特に、「自分が担当していることを明確にすること」「どのパートと同じ役割を担っているかを把握すること」に重点を置いて、練習してみました。
この2点は、複数人で演奏する際に、わかっているかどうかで、雲泥の差が出ます。
アンサンブルでは特に、担当しているパートの中で、メロディーや伴奏が目まぐるしく変わることがありますし、「さっきまではこちらのパートと同じだったのに、今度はあっち!」ということもよくあります。
ただ楽譜を追うだけの演奏と、自分がやるべきことをわかっている演奏では、完成度が全く違うのは、容易に想像ができますね。
楽器なしでもできる練習
クラリネットが吹ける環境であれば、もちろん少しでも多くの音を出してみることが大切ですが、楽器がなくてもできることはあります。
音源があれば、パート譜を見ながら聴いてみたり、また、全体を知るためにスコアを見たりしてみると、曲がよりわかりやすく、理解しやすくなります。
「楽器が吹けないから、練習ができない!」と焦るよりも、クラリネットを吹かないからこそできる練習、というのに目を向けられると、奏者としての意識も高まり、合奏やアンサンブル、パート練習でより良い演奏ができるようになります。
見学・体験大歓迎!
さて、本日の体験の方。
お二方とも、楽しんで下さったようです。
お一人は、前回見学にいらして下さった方で、「とても楽しかったので、一緒に吹いてみたくなりました」と、今回は楽器を持って遊びに来て下さいました。
東京クラリネット教室のアンサンブルは、無料で体験ができるのですが、「いきなり知らない人達と吹くのはちょっとなぁ…」という方のために、楽器を持たずに見学だけ、も受け付けています。
「見てたら楽しかったから、今度は吹いてみようかな」と思っていただけたら、次はクラリネットを持って体験にいらして下さいね。
見学・体験、1回ずつ無料でできます!
発表会まで、残り2回!
新しい方と演奏するのは、ほどよい緊張感があっていいですね。
でも、最初は遠慮がちでも、一緒に演奏すればもう仲間!
というわけで、1時間半後には、しっかり馴染んだいい演奏になりました。
前回と比べても、格段にかっこよくなって、演奏後には皆さんいい笑顔。
本番に向けて、あと2回。
次回は、今日通すだけで終わってしまった『星に願いを』を中心に、練習します。
8月に1回仕上げてはいますが、しっかり楽譜を読み込んできて下さいね。
来月も楽しみにしています。
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