他パートが吹きやすい演奏を追求しよう
東京クラリネット教室2018年7月30日、今年7回目の合奏未経験者向けアンサンブルが行われました。
メンバーは、欠かさずご参加の3名。
…でしたが、1名は喉の不調により、今日は楽器は吹かず聴講です。
残念ではありますが、体調の悪い時は、無理して楽器を吹くのは良くありません。
特に、喉が痛い時には、避けた方がいいでしょう。
少し焦ってしまうかもしれませんが、しっかり休むことも大切。
楽譜を追いながら、音楽を聴くだけでも、とても勉強になりますので、そういう時だからこそできる練習を探せるといいですね。
さて、今日の演奏曲も、前回スタートの『ラルゴ(オンブラマイフ)』です。
メロディーを担当されている方が聴講されているので、通しでは講師が1番パートを吹きましたが、今日は2・3番の特訓を行うことにしました。
伴奏の重要性
『ラルゴ(オンブラマイフ)』のように、ゆっくりで単純な作りの曲というのは、伴奏が全てを決めると言っても、過言ではありません。
この曲の伴奏は、基本的に四分音符を刻んでいます。
そのような伴奏の時は、テンポだったり、曲の流れやフレーズだったり、いくらメロディーが頑張っても、伴奏が曲に沿わないことをしてしまうと、音楽は成立しなくなってしまいます。
まずは、テンポキープができるように心がけましょう。
テンポに関しては、
- だんだん速くなってしまう人
- だんだん遅くなってしまう人
どちらかに分かれると言われています。
程度に差はあれど、確実にテンポをキープできる人はなかなかいないということですね。
ここで大切になってくるのは、自分がどちらに分類されるのかを、まず把握することです。
もちろん、曲によって・フレーズによって、変わってくる部分はあると思いますが、自分の傾向として速くなりやすいのか、または遅くなりやすいのか、きっちりわかっておきましょう。
とてもざっくりした目安ではありますが、メトロノームで練習している時に、「メトロノームが遅いな」と感じることが多いのであれば速くなりやすい、「メトロノームが速くなっていく!」と思うことが多ければ、遅くなりやすい、と考えていいかと思います。
傾向がわかったら、「速くならないように」「遅くならないように」と心がけながら吹くことが、最も大切なことですよ。
メロディーが吹きやすくなるかは伴奏次第
テンポキープに気が回せるようになったら、次はフレーズの意識をしましょう。
延々四分音符、たまに二分音符で伸ばして…なんて時には、ただひたすら音を追ってしまいがちです。
しかし、伴奏のパートが、フレーズを気にしてくれているかどうかで、メロディーの吹きやすさは格段に変わります。
もしも、メロディーも一緒に書かれているスコアタイプの楽譜を使っているのであれば、メロディーを歌いながら自分のパートも見て、どこでフレーズが切れるのか、どこでブレスを取ると自然な流れを壊さずにいられるのかを、時間がある時にチェックしておきましょう。
パート譜であれば、メロディーを想像してみたり、スコアに目を通せる環境であれば、伴奏パートと照らす作業をするといいですね。
フレーズを感じて、メロディーに寄り添うことができると、全員が気持ち良く吹けるようになります。
まとまってきましたね!
2・3番のお二人には、ひたすら伴奏を吹き続けていただいたので、しんどかったとは思いますが、最後の通しではとても良くなりました。
押さえるべきところをしっかり押さえて、より精度の高い演奏を目指していきましょう。
最後に少しだけ吹いた『くるみ割り人形より~花のワルツ』も練習しておいて下さいね!
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