探らない吹き方で演奏レベルを上げる
東京クラリネット教室2019年6月25日、今年6回目の合奏未経験者向けアンサンブルが行われました。
いよいよ2週間後には発表会。
若干の緊張感を伴っていますが、今日も楽しく、質の高い演奏を目指しましょう。
演奏曲目
- 七夕メドレー
- 夏は来ぬ
- われは海の子
- 浜辺の歌
曲数が多くても練習はまんべんなく
本日も、発表会での合同演奏用の曲『七夕メドレー』を音出し代わりに演奏しました。
すんなり通るかなと思っていたのですが、思いの外苦戦。
ちょっと多めに時間を割いて、しっかり練習しました。
皆さんきっと、発表会で「合奏未経験者向けアンサンブル」として演奏する3曲が気になって、そちらばかり練習されているのではないかと思います。
気持ちはよくわかるのですが、当日はB♭クラリネットが15名も集まってのアンサンブルになります。
せっかく大きな編成で演奏できる機会ですので、楽しみながら吹けるように、合同演奏の曲も時間を見つけて練習しておいて下さいね。
合わせどころを押さえた演奏を目指す
今日は本番前最後ということで、まずは3曲通してみました。
なんとか通りはしましたが、ぴしっとはまっている感じはしませんでしたね。
そこで、今回のテーマは「合わせるべき箇所を、きちんと合わせる」です。
例えば「自分は伴奏だから、メロディーとは全く違う動きをしている」というのも、もちろん正しいのですが、ある一部分だけ全パートで同じ動きをしていたり、全員ではないにしろ、ほんの数拍だけ一緒に動く、など、曲には「決めどころ」が必ずと言っていいほどあります。
そこを意識しているかしていないかに関わらず、皆がテンポとリズムにはめて吹いていれば、「一応は」合うわけですが、やはりそこを揃えようと気にできているかどうかで、聞こえ方には大きな差が生まれてしまいます。
探った演奏にならないように注意
拍の入り方や動き方、休符の入れ方など、どのパートと一緒なのか、しっかりチェックをしたら、実際の演奏の時には、そのポイントで同じことをしている人へ、気持ちを向けるようにしましょう。
「気持ちを向ける」というのは、決して「相手がどう吹くかを探る」ということではありません。
探ってしまうと、どうしても消極的な演奏になります。
特にクラリネットは、音の立ち上がりが遅れて聞こえやすい楽器なので、探るような吹き方は良くありません。
「ここは何番と同じだったな」「これは全員同じ動き」など、意識を向けながら、自分がやるべきことをやる、ということが大切です。
しかし、意識を向けたからと言って、ぴったり合わないかもしれません。
その場合は、同じことをやるパートだけ取り出して、タイミングを図ったり、ぴったり合うとどのように聞こえるのかを確認しましょう。
合うようになったら、全員で吹いてみて、アンサンブルの中でも揃えられるか、揃ったらどんな風にすっきりするのかを体感しておくことが大切です。
1ランク上のアンサンブルのために
今回、押さえるべき箇所を練習してから、通してみたところ「今まで自分のことしか考えていなかったのが、よくわかりました」とおっしゃっている方がいらっしゃいました。
自分勝手に吹いていたわけではなくても、より周囲に気を配れれば、演奏も良くなりますし、自分自身も楽しくなります。
クラリネットアンサンブルの醍醐味を体感するためにも、自分のパートが吹けるようになったら、周囲との関わりにも気を回すようにしましょう。
聞こえ方がすっきりして、曲の良さが引き出されることが体感できますよ。
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