一度仕上げた曲を再度練習する時に気をつけること
無事に高校が決まった、中学3年生のレッスンでした。
来月、部活でスプリングコンサートというのがあって、それに出演するそうですが、3年生はしばらく練習に行っていなかったので、まだ新しい楽譜はもらっていないとのこと。
今日は、夏のコンクールで演奏した曲を、もう一度確認することにしました。
一度仕上げた曲をさらい直す
今回のように「以前やった曲を、もう一度練習し直す」ことは、しばしばあると思います。
特に部活だと、定期演奏会などで「今年吹いた曲を全曲演奏する」ということが多いので、その場合は何ヶ月も前に仕上げた曲を、再度さらい直さねばならないですよね。
ここで注意しなければならないのは、「仕上がった時のイメージで練習を始めない」ことです。
できていたことは一旦忘れよう
ゆったりと歌う部分などは、もちろん仕上がりのテンポで練習して構いませんが、速くて細かい部分は、一旦テンポを落とす必要があります。
なぜなら、やはり毎日のように吹いていた時とは、指の回り方や楽譜を読むスピードに、差があるからです。
一度は仕上げているものなので、決してできないわけではありません。
ただ、いきなり本来のテンポでやるのは少し危険です。
つっかえたり、間違えたりしながら練習するのは、意味がないどころか、変な癖がついてしまう可能性があるからです。
すらすらっと吹ける自分をイメージしながら吹くことは、悪いことではありませんが、前に吹いた曲を練習し直す時には、譜読みを始めた頃の気持ちで楽譜と向き合う方がいいでしょう。
前回よりも良い演奏にするために
仕上げたものをさらい直すことは、多少もどかしい部分もあると思います。
しかし、それを乗り越えて練習することで、以前よりもさらに良い演奏ができるようになります。
「前に速く吹けてたから大丈夫」とは思わずに、精度を上げるチャンスだと考え、またこつこつと練習しましょう。