合奏でわからなくならないための心構え
前回から、バンド形式のアンサンブルに参加予定だった生徒さん。
当日、急に都合が悪くなってしまい、いらっしゃれなくなってしまいました。
今月こそは、と頑張っていらっしゃいますが、なにせ新しい曲が4曲もあり、苦戦中です。
今まで、ピアノ伴奏でソロは吹かれていましたが、やはりアンサンブルとなると、お休みが多いのがネックのようです。
休みで見失ってしまう原因は
ロングトーンで「吹きながら数を数える」という練習は、普段からしていると思います。
最初は難しく感じる「吹きながら数を数える」、慣れてしまえば意外と簡単なのですが、合奏中に音の吹き終わり(特に長い音符)から、少し長めの休みに入ってしまうと、訳がわからなくなってしまうことが多くないですか。
これは、休みが目に入ってしまい、まず長い音符が曖昧(カウントがなんとなく)になってしまうことが原因です。
曲中の心構え
それを解消するには、当然と言えば当然なのですが「長い音符をしっかり最後まで数える」(これはロングトーンでやっていることの応用です)、「休みを、指を折りつつでも構わないので、数え続ける」ことが大事になってきます。
この時「何がなんでも食らいつく」気持ちが大切です。
曲中、一度わからなくなってしまう(これを「落ちる」と言います)と、元に戻ることは、よっぽど慣れた曲以外は無理でしょう。
落ちたタイミングによっては、曲のほとんどを吹かずに終わる…なんてことにもなりかねないので、「とにかく落ちない」ことを念頭に臨みましょう。
聴くけど聴きすぎない
1人で練習している時にはできていても、いざ他の人と合わせるとなると、つい別の音が耳に入ってしまって、うまく数えられなくなってしまうことがあります。
また、例えばメロディを頼りに入る癖をつけてしまうと、そのパートがうっかり入り間違えてしまったり、落ちてしまった時に、自分もわからなくなってしまいます。
他のパートを聴くことはとても大切ですが、そのせいでわからなくなったり、つられて間違えたりしないように、自分を信じて数を数え続けるようにしましょう。