基礎練習に分散和音を取り入れよう
アマチュアオーケストラに所属されている方のレッスンでした。
「基礎を固めたい」とのことで、今日も前回お勧めしたスケールの楽譜をお持ちになりました。
C-durの1番(ドレミファソラシド)と2番(ドミソの分散和音)を練習されたそうなので、今日は、分散和音をやることにしました。
分散和音って何?
分散和音(アルペジオ)とは、和音を構成する音(ここではドミソ)を、「ドミソド」「ドソミド」のように順番に演奏することを言います。
曲の中(特に吹奏楽)には、分散和音がフレーズに出てくることがしばしばあり、基礎練習に分散和音を取り入れていると、そのような時に部分練習をしなくても、すんなり吹くことができます。
分散和音の注意点
普通の音階練習と、分散和音の練習の大きな違いは、当然なのですが音が飛んでいる点です。
どうしても、弱い指のくせが出やすく、間に音が入ってしまいやすいので、その点注意が必要です。
苦手な部分は、そこだけ取り出して、何度も繰り返し練習しましょう。
自分の耳と、指の感覚を信じて練習することが大切です。
また、指に無駄な動きが多いと、スムーズに進むことが音階練習よりも難しくなります。
音の並びに慣れてきたら、鏡を見ながら、ゆっくり練習して、必要最低限の動きで次の音へ移れるように、指に覚え込ませましょう。
次第に速くしていくと、曲中でも使える運指が身につきます。
効果が見えやすい分散和音練習
全体的に、効果や練習する理由が明白にわかりにくい基礎練習ですが、分散和音に関しては、曲と直結する部分が多いと思います。
ただ吹くだけではなく、より意味のある練習をしましょう。