初見演奏の際に押さえるべきこととは
東京クラリネット教室2020年1月18日、今年初の中級者アンサンブルが開催されました。
昨年12月には、初めての本番を経験し、すっかり結束が固くなった皆様。
また次の発表会に向けて、頑張っていきましょう!
今日のご参加者は、発表会にご出演いただいたB♭クラリネット5名。
そこに、講師がバスクラリネットで加わり、計6名での演奏です。
次回発表会までまだ時間がありますので、今日は初見大会をやりましょう。
パートを決めよう
新しい曲を始めるには、まずパート決めが必要ですね。
いつもは、各パート譜を見てから、希望のパートを譜読みしていただいていますが、今日はなにしろ初見大会。
全く目を通すことなく、パートを決めていただきましょう。
というわけで、パートの決め方自体を皆さんに委ねてみましたが、
今回はじゃんけんに決まったようです。
皆さん、楽しそうですね。
では、無事にパートが決まったところで、いざ初見を始めましょう!
初見で吹く前にやるべきこと
今回ご用意したのは、ドビュッシー作曲「アラベスク第1番」、ピエルネ作曲・15の小品より「お祖母ちゃんの歌」「タランテラ(ナポリの思い出)」の3曲です。
初見を始める前に必ずやるべきことは、
- 拍子の確認
- 調号の確認
です。
この2点を忘れてしまっては、最後まで無事にたどり着くことはできないでしょう。
可能であれば、途中で拍子が変わったり、転調したりしないかも、ざっと見ておけるといいですね。
初見の成果は?
先程の2点は、始まる前にお話してあったのですが、やはりついつい調号を落としてしまったり、転調しそびれることが、ちょこちょこありましたね。
違う音を吹いてしまうと、よく知らない曲でも「なんか違う!」とびっくりしてしまい、落ちてしまう(吹けなくなってしまう)ことに繋がります。
調号を一度見たら、その調のモードに入れるように、スケールなどを積極的に練習に取り入れておくといいですね。
全体としては、間違いや、とっさに掴めないリズムなどもありましたし、「どこ吹いてるの??」状態になっている方もいらっしゃいましたが、皆さん頑張って食らいつき、曲の最後の音は全員びしっと合う!という、気分的にすっきりした初見となりました。
これができるようになってくると、苦手だと思っていた初見が、大きく「得意」に傾きます。
今回、ぱっと見て吹けなかったリズムなど、しっかりおさらいしておけると、次に出会った時にすんなり吹けるはずですよ。
少ないチャンスを必ず生かす
初見をやる機会というのは、意外と少ないものです。
なにせ、各曲1回しかできないことですから。
少ない機会を無駄にしないためにも、個人で練習する曲なども、いきなり譜読みに入らず、まず一度通してみるくせをつけましょう。
できれば、メトロノームなどで、強制的に進まざるを得ない環境を作れると、より効果的ですね。
苦手だからと毛嫌いせず、積極的に挑戦して、「初見が得意!」と言えるようにしていきましょう。
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