クラアンの定番・ラグタイムに挑戦
東京クラリネット教室本日は、合奏経験者向けアンサンブルでした。
いつのまにか、8名もの生徒さんにご登録いただいて、なかなかの大所帯になってきたこのアンサンブルですが、年度末の忙しさもあるのか、今日の参加者は3名。
講師のバスクラも加わり、クラリネット4本用に書かれたオリジナルの曲を演奏することにしました。
スコット・ジョプリン・ポートレイト
本日の演奏曲は、B.ホルコム編曲『スコット・ジョプリン・ポートレイト』です。
「ジョプリンと言えばラグタイム、ラグタイムと言えばジョプリン」くらいに思っていた私ですが、楽譜を配った反応だと、皆様あまり「ラグタイム」というジャンルが、ピンと来ていない様子。
でもきっと『ジ・エンターテイナー(The Entertainer)』は、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。
これも、ジョプリンの代表作。
タイトルはわからなくても、曲を聴けば「あぁ!」と思われる方が多いのではないでしょうか。
で、ラグタイムってなんなんでしょう?
ラグタイムってどんな音楽?
ラグタイムは、19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカで大流行した、比較的新しい音楽です。
ジャズの先駆けとも言われ、酒場などでピアノ演奏されたのが起源だとか。
軽快なリズムが特徴で、クラリネットアンサンブル用に、いくつもの曲が編曲されていますので、演奏したことがある方も、多くいらっしゃるかもしれませんね。
いつも以上に大変な初見
ラグタイムが少しわかったところで、さっそく「スコット・ジョプリン・ポートレイト」を演奏してみましょう。
なんだかいつも1番パートになってるような…という方がいらっしゃるので(じゃんけん弱い??)、今日はその方を除いて、2人でじゃんけんぽん。
すんなりパートも決まり、いざ初見。
「今日の曲は少し長めだけど、時間内に終わるかなー?」と心配していましたが、いやいや、長さの問題以上に、皆様初見で大苦戦です。
特徴的なリズムが難しい…!
先程「軽快なリズムが特徴」と書きましたが、ラグタイムのメインとなるリズムは、シンコペーション。
これがとっても厄介!
普段、あまり馴染みがないリズムに、タイまでついて、みんなで大パニック。
実は全パートでハモってきれいに動いている、なんて部分も、全員リズムを吹き間違えたり、もはや何が正解なのか、自分が合っているのかもわからない状態です。
テンポも取りにくい!
そして、もう1つ大変なのが、少しゆったりした四分の二拍子ということ。
ゆったりしていると、どうしても休符で先に行きたくなってしまったり、四分音符のタイが待てなかったり、ついつい前に行きがちです。
かと思えば、十六分音符のタイを伸ばしすぎてしまうことも多々。
基本的に八分音符を刻んでいるバスクラリネットは、置き去りにされたり、みんながついてこなかったり、なんだか寂しい…
仕上げは次回に持ち越し
ジョプリンの曲を、10曲ほど繋ぎ合わせた『スコット・ジョプリン・ポートレイト』。
前述の通り、少し長い曲な上、慣れないリズムに苦しめられ、半分ちょっとまで進んだところで、本日はタイムアップ。
ラグタイムは、ベースとなるリズムが一度体に入ってしまえば、あとは音を変えていくだけなのですが、その「体に入れる」が大変ですよね。
でも、ここでしっかりやっておけば、次にラグタイムをやる機会があった時に、難なくできるはずです。
今日参加できなかった方に、来月「このリズムはこう吹くんだよ!」ときちんと伝えられるように、本日ご参加の皆様はおうちで練習してきて下さいね。
次回を楽しみにしています!
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