クラリネットで季節の曲を吹こう!
朝晩すっかり冷え込み、本格的な冬になってきました。
寒くて縮こまってしまいますが、空気が澄んでいるので、街がキラキラしてきれいですね。
この季節は、楽器が冷えていたり、温まりにくくなっていて水が溜まりやすいので、こまめな掃除を心がけましょう。
さて、近頃のレッスンでは、初見や譜読みの練習にクリスマス曲を取り入れています。
生徒の皆さんの反応も上々!
季節に合った曲を演奏するのは、やっぱり楽しいですよね。
「初見は好きじゃない…」
「基礎ばかりやっててもおもしろくないな」
そんな方には、ぜひ季節の曲の練習をお勧めします。
では、季節の曲をやるメリットってなんでしょう?
知っている曲で「音楽的な演奏」を手に入れる
季節の曲をお勧めする一番の理由は、やはりその「季節感」にあります。
今で言えば、先程も書いたようにクリスマス。
夏にクリスマスの曲をやるのも悪くはないですが、音楽には空気感が存在しますので、その曲の季節に演奏するのがベストです。
街の雰囲気を想像しながら・自分なりのクリスマスを思い浮かべながら…などなど、音楽的な演奏のために不可欠な「イメージ」も、実際の季節の方が持ちやすいですよね。
イメージを持った演奏は、吹いていても聴いていても楽しい演奏。
「音楽的に吹くってよく聴くけど、どうしたらいいかわからない…」という方は、まずは簡単な季節の曲から始めてみてはいかがですか。
自分が思うように吹く、ということを、掴みやすいですよ。
歌うように吹いてみよう
このような練習は、別にクリスマス曲だけに限りません。
日本には季節を歌った童謡もたくさんあります。
童謡は、子供達が歌いやすいように作られているので、音域も極端に広くないですし、リズムも単純明快。
クラリネット初心者さんにも、とっつきやすいのではないかと思います。
今は「もういくつ寝ると~」で始まる『お正月』を演奏されている生徒さんもいらっしゃいます。
その曲を演奏されているお姿は、とっても楽しそうで、見ているこちらもほっこり。
大人の方には、特にお勧めです!
童心に帰って頭の中で歌いながら吹けば、それがクラリネットの演奏にも表れてきますよ。
選曲は、もちろん季節感を大切にすると、より楽しいですね。
知っている曲でリズムをマスターしよう
また、なんとなくだとしても、知っている曲を吹くことは、読譜力の向上に繋がります。
耳だけに頼って演奏することは、絶対に良くありませんが、耳で知っている曲を、楽譜を見て演奏することは、良い練習になります。
例えば、普段だったらぱっと読めないリズムも、知っている曲の楽譜として見ると、「あ!こんな風に書くのか」という発見に繋がります。
何度もお話してきていますがリズムは慣れです。
このような形で場数を踏めば、どんなリズムも自然に、自分のものになっていきます。
とっさにわからないリズムに遭遇した時に、「このリズムどこかで見たかも…」と思えれば、それは良い傾向。
知っている季節の曲で、苦手なリズムをなくして、初見力をどんどん上げていきましょう。