クラリネットを吹く時は力を抜いて楽に吹こう
今日は、コンクールを控えた中学校の吹奏楽部に行ってきました。
先月も伺った、創部3年目の部です。
顧問の先生は、コンクールに出るつもりはなかったそうですが、生徒達の強い希望で、出場を決めたとのこと。
小編成ながら、気合いが入っています。
「頑張りすぎ」は禁物
今回は、創部と同時に入部した3年生のレッスン。
彼女は、部員が全部で4人しかいない時からやっていることもあって、責任感が強く、演奏面でもやや頑張りすぎな傾向が。
管楽器は特に、体に力が入ると息がスムーズに出なくなるため、頑張ったからといって大きな音が出るわけでもないし、音も響かず汚くなりやすいので、どうにか楽に吹かせたい…というのが、顧問の先生のご希望でした。
レッスンを始めてみると、本人はやはりどこかで、同じメロディー楽器でもあるトランペットと、「張り合って吹かなければいけない」と思っていたようです。
楽に吹いた方が音は飛ばせる
気持ちはとってもわかるのですが、張り合ってもいいことはないんです。
身体的にも気持ちとしても、余裕を持って吹いた方が、音は飛びますので、力を入れた演奏と、楽に吹いた時の演奏を、実際に吹き分けて聴いてもらいました。
耳で違いを感じることができたので、その後はまるで別人のように、のびのびとした音色で吹けるようになり、合奏でもうまく溶け込み、かつ大事なところはきちんと目立つ演奏ができるようになりました。
あとは、メロディーを吹く時に後押しをする癖があるので、それをすっきり吹くようにできれば、さらに良くなると思います。
意識はとても高い子なので、目標に向かって頑張ってもらいたいものです。