メンテナンスで甦るクラリネット本来の吹き心地
私の生徒の間で、にわかに楽器調整ブームが来ています。
楽器はメンテナンスが必要
ブームというのもおかしな言い方かもしれませんが、以前は私が、時期を見て「そろそろ調整に出しますか?」と声をかけて楽器屋さんに預ける、という形だったのですが、良心的でとても腕のいい職人さんを見つけ、そのお店の話を生徒達にしたところ、「レッスンの合間を見てそのお店に出しに行ってきました!」という方が続々いる、という状況です。
自分が使っている楽器に興味を持ってくれている、ということなので、嬉しいですね。
そんなわけで、今日の生徒さんも先週火曜日のアンサンブルレッスンから今日まで、いつもより時間があったのでメンテナンスに出したそうです。
生まれ変わる楽器達
いつものようにまずロングトーンから始めましたが、聴いてて明らかに違います。
無理して鳴らさなくても、すっと息が入って、良く響いています。
聴いていて分かるレベルということは、ご本人はかなり吹きやすいはず。
聞いてみると、やはり「楽器が戻ってきてすぐは、あまりに違うのでびっくりしました!」とのこと。
このように体感していただくことで、楽器のメンテナンスが必要不可欠だということが、実感できるかと思います。
時には楽器を疑っても良し
意外と見過ごされがちなのですが、楽器の状態はとても大事です。
「どうしてもうまく吹けない…」「ここがきちんと鳴らない…」という部分が、実は楽器のせいということも、ままあります。
何百回も吹いてもできなかったところが、楽器を調整するだけでできるようになるなら、他の練習に時間を使うことができます。
楽器の状態を意識すること
イメージとして「壊れたら直す」が浸透していますが、それは「直さないと使えないから」で、必要最低限のことです。
「音が出るんだから、問題ない」ではなく、楽器を整えることはとても重要なのです。
普段から、楽器を大切に扱うのはもちろんのこと、定期的に調整に出し、余分なストレスなく練習に臨むことが当たり前になるといいなと思います。
「しばらく楽器屋さんに見てもらってないなぁ」という方は、ぜひ持っていってみて下さいね。