バスクラリネット用シャイニーケースのここがお勧め!
クラリネットをやっている方の中で、個人持ちの割合が多いのは、B♭管・A管と、バスクラリネットかなと思いますが、楽器ケースについて興味を持ったことはありますか?
軽かったり、小さかったり、丈夫だったり、背負えたり、肩掛けだったり…と、探してみるといろいろな特徴のあるケースがあります。
前回は、B♭クラリネット用のストレートケースについて、お話しました。
今回は、意外と情報の少ない『バスクラリネット用・シャイニーケース』について、実際に手に入れてわかったことを、お伝えしていきます。
実はみんな知ってる!?シャイニーケース
「シャイニーケース」は、名前は知らなくても、目にしたことがある方は多いのではないかと思います。
なぜなら、吹奏楽で使われる楽器、ほぼ全種類のケースが出ているんです。
カラフルで、ツルッとしたケース…と聞いて、思い浮かぶ楽器ケースがあれば、ほぼ間違いなくシャイニーケースでしょう。
正式名称は『CCシャイニーケースⅡ』と言い、バスクラリネット用は、2018年4月頃に発売されたようです。
インターネットで調べてみると、「買いました!」などの書き込みはあるものの、使用感などがほとんどありませんので、購入を検討している方々のためにも、特徴を1つずつ見ていきましょう。
シャイニーケースの特徴
軽い
私のバスクラリネットはセルマーなので、元々は茶色のがっしりとしたケースに入っていました。
かっこよくて好きなのですが、量ってみたところ、こちらのケースの重さは、約3.35kg。
一方、このシャイニーケースは、約2.7kg。
ショーケースの上に陳列できちゃうくらいの軽さです。
また、ケース自体が軽いことも去ることながら、背負うこともできるので、運ぶ時はさらに軽く感じます。
私が使っていたセルマーの純正ケースは、ぶら下げることしかできなかったので、運んだ直後には手がプルプルしていて、しばらく字が書けない…なんてこともありましたが、このシャイニーケースで、そんなこともなくなりますね。
スリムな形状
シャイニーケースは、幅が21.5cm。
とってもスリムなんです。
と言っても、「21.5cmってどれくらいかわからない!」ですよね。
セルマーのケースと比べると、こんな感じです。
手前にシャイニーケースを置いてみると、普通にセルマーのケースが見えますね。
ということは、相当大きさに違いがあるということです。
別の角度から見てみると、
こんなに差が!
Low Cのバスクラリネットも入るケースなので、長さ(高さ)はありますが、背負った時の横幅はかなり細いので、左右を気にしながら歩かなくても大丈夫なんです。
背中にリュックサック、右手にバスクラ、左肩には楽譜とバスクラスタンドと譜面台と…と、大荷物で歩いていた私には、自動改札をストレスなく通過できるということだけで、かなりポイントの高いケースです。
全20色のカラーバリエーション
これは、シャイニーケースの一番の特徴ではないかと思いますが、なんと全20色展開。
さすがに、全色を並べて置いているお店はないかと思いますが、自分好みの色のケースを選べちゃいます。
シャイニーケースの販売元(株式会社グローバル)のホームページや、他の楽器向けのケースの紹介の写真などで、どんな色があるかを見ることができますので、お好みの色を探してみましょう。
好きな色のケースを持っていると、なんだかワクワクしてきますよ。
Low CでもLow E♭でも使える
先程もちらっと書きましたが、このシャイニーケースはLow Cが入るサイズです。
でも、Low E♭でも使えちゃうんです。
その秘密は、
この黒いブロック状のもの。
これは、裏面がマジックテープになっていて、好きな位置に設置することができます。
下管の上部がはまっている部分も、もちろん動かせるようになっていて、これによってLow Cのバスクラも、Low E♭のバスクラもピタッと収納することができます。
Low E♭のバスクラリネットの場合は、写真左下の部分にスペースができるので、付属のポーチに入れたマウスピースなども、一緒に入れられて便利です。
ただし、まれに上管が長いタイプのバスクラがあるそうで(ヤマハのプラ管など)、その場合は入らないこともあるとのことですので、必ずチェックしてから購入するようにしましょう。
保護シール・結束バンドつき
背負えるということは、そのためのベルトを取り付けられるのですが、ベルトの金具がケースに傷をつけてしまうので、
保護シールがついています。
こちら、スペア込みで6枚つき。
少し見えにくいですが、
このように貼って使います。
また、ベルトの金具の補強用として、結束バンドも4本もついています。
細やかなところにまで気配りされていて、些細なことですが、この2点は結構ポイントが高いです。
お手頃価格
バスクラリネット用シャイニーケースは、2019年9月時点で定価33,000円(税抜)。
決して3万円のものが安いとは思いませんが、バスクラリネットのケースとしては、かなりお手頃価格です。
今持っているケースに、何か気になる点や不満があるのであれば、踏み出しやすい価格ではないでしょうか。
ちなみに、私がいつも行っているザ・クラリネットショップだと、ケース類や小物を、2割引で購入することができます。
丈夫で雨にも強い
軽量グラスファイバー製ですので、丈夫な作りです。
だからといって、手荒に扱っていいわけではありませんが、通常の使用であれば、耐久性に問題はありません。
また、水も弾きますので、多少の雨なら大丈夫です。
ただ、完全防水ではありませんので、あまりにひどい雨の時は、ビニールなどで覆った方がいいでしょう。
気になる方はぜひお試しを
いかがでしたか?
バスクラリネット用シャイニーケース、少し興味が出てきたのではないでしょうか。
正直なところ、背中に当たる部分にクッション等が一切ないことと、ベルトの金具が背中や腰にかすかに当たるので、長時間背負って歩く、などには、あまり適さないかもしれません。
しかし、そこを差し引いても、いい買い物をしたと思っていますので、お近くに取り扱いの楽器屋さんがある方は、ぜひ実際触れて、試してみて下さいね。