バスクラリネット用シャイニーケース使用時の注意点
先日、バスクラリネット用シャイニーケースを購入しました。
このケースは、Low CでもLow E♭でも使えるため、自分のバスクラリネットに合ったセッティングができていないと、楽器にとって良くありません。
どういう点に気をつけるべきか、しっかり知ってから購入・使用するようにしましょう。
楽器を押さえるパーツを正しく取り付ける
前回の記事にも書きましたが、このケースがフレキシブルに使える理由は、
動かせるパーツにあります。
大小様々なパーツがついていて、その数、実に10個。
このパーツをよーく考えて、正しくセットしないといけません。
例えば、
こちらの写真と
こちらの写真。
あまり違うように見えませんが、上の写真は、キーに干渉するパーツ(キーに部分的に当たっているパーツ)が、実はいくつかあります。
ケースのふたを閉めた時に、パーツがキーとキーの間にうまくはまるように、慎重に合わせましょう。
キーには干渉せず、楽器本体をしっかり固定するように取り付けることが、とても大事です。
上下管も遊びがないように
また、上管・下管をはめるパーツも、「なんとなくはまっているからいいや」ではなく、ぴったり合わせる必要があります。
このように、少しでも遊びがあると、運んでいる最中や、背負う時・下ろす時に、上下動してしまい、バスクラリネット本体に負担をかけることになってしまいます。
めんどくさがらずに、自分の楽器に合った位置に合わせるようにしましょう。
このこだわりが、楽器を守ります。
ベルもしっかり固定
ベルとネックは並べて入れます。
ネックは、仕切られたところに入れるのでいいのですが、ベルはガタガタと動いてしまうので、
この写真の真ん中の、1cmほどの厚さのパーツを必ず使いましょう。
ケースの側面の上管側に貼ってあるはずです。
下管側にも、同じように貼ってあると思いますが、そちらは下管のキーがケースに接触することを防いでくれるものなので、はがしてはいけません。
上管側は、実はなんの影響もないところに貼ってあるので、そちらを使用して下さい。
エンドピンのしまい方
エンドピン固定用のパーツは、真ん中の部分にマジックテープがついていません。
その部分にエンドピンが来るようにして、好きな位置にピタッと留めましょう。
留め方が甘いと、ケースの中でエンドピンが動いてしまいますので、注意が必要です。
また、大きめのゴムがついているエンドピンの場合は、バスクラリネット本体にゴムが当たらないよう、充分に気をつけて下さい。
セッティングに自信がない時は
このシャイニーケース、パーツを正しく取り付けられていない方が、結構多いようです。
先述の通り、きちんと取り付けないと、キーに負荷をかけてしまうことになり、変形などを引き起こす可能性もありますし、運ぶたびに楽器がケース内で動く原因にもなります。
細心の注意を払って、パーツをセットしましょう。
私がお世話になっている、ザ・クラリネットショップでは、自分のバスクラリネットを持参してケースを購入すると、
きちんとその楽器に合わせたセッティングをして下さいます。
さらに、ケースは2割引で取り扱っていますので、いいことづくめ。
「シャイニーケースが欲しいけど、どこに気をつけてセッティングすればいいのか、どうも自信がない…」という方に、お勧めです。
また、修理などの持ち込みでも、間違ってパーツをセットしているケースを見かけたら、直して下さるそうですよ。
せっかくのフレキシブルなバスクラリネット用ケース。
そのケースのいいところを、最大限引き出して使用するようにしましょう。