初見演奏で気をつけるべきこと
東京クラリネット教室2019年4月22日、今年4回目の合奏未経験者向けアンサンブルが行われました。
この時期は皆様お忙しく、参加予定だった方がいらっしゃれなくなってしまったりしましたが、1月以来お休みされていた生徒さんがいらして下さったので、今日も楽しく演奏しましょう。
7月の発表会に向けて、夏の曲をご用意しました。
- 夏は来ぬ
- われは海の子
- 浜辺の歌
連休中にしっかり練習できるように、今日のアンサンブルできっちり曲の雰囲気や、注意点を掴みましょうね。
初見力を向上させよう
『夏は来ぬ』の楽譜は、あらかじめお渡ししておくのではなく、今日のアンサンブルが始まる時に配ってみました。
アンサンブルの場で、完全なる初見で吹く、というのは、このクラスでは初めてだったかもしれませんね。
これは、合奏経験者向けアンサンブルではいつもやっていることで、初見力向上に、大きな効果を発揮します。
初見力の向上がなぜ大切かと言うと、
- 部活や楽団、アンサンブルの練習などで、配られたばかりの曲をいきなり吹く、というシチュエーションにしばしば出くわすこと
- 初見ができることで、譜読みの時間が大幅に短縮できること
- なんとなくでも、曲の全体像を掴むことができること
などが挙げられ、初見の得意不得意が、今後の練習内容を大きく左右する、と言っても過言ではないからです。
東京クラリネット教室のレッスンに通われている生徒さん達には、「新しい曲を吹く時は、必ず初見で通してみて下さいね」とお伝えしていますが、やはり1人でやっていると、ついつい止まってしまったり、吹き直したくなったりするもの。
アンサンブルの場で、半ば強制的に「初見で吹かざるを得ない」という状況は、とても大切で有意義なのです。
そして、初見力を上げるには、とにかく回数をこなすことが必要です。
逆に言えば、やればやっただけ、どんどんできるようになって、向上していくのが初見力。
「苦手だな~」と思っていても、チャレンジしてみましょう。
できなかったところを見返して次に繋げる
初見のあとは、きっちりと見返すくせをつけましょう。
「どこでずれたのか」
「カウントはきちんとできていたか」
「とっさに吹けなかった音・リズムは何か」
などを振り返り、自分の苦手を把握することで、練習の効率化に繋がりますし、次回別の曲の初見を行う時に活かすことができます。
「初見ができた」「できなかった」で一喜一憂するのではなく、演奏力全般の向上が、初見力を上げていく本来の目的です。
曲の雰囲気を察する能力も大切
今回の「『夏は来ぬ』初見大会」は、途中ずれてしまったものの、フレーズの終わりはきっちりと合わせることができましたね。
これは、アンサンブルで培ってきた曲の作りを掴む能力が上がってきていることを意味します。
1人で気ままに吹くには、特に必要性を感じませんが、クラリネット演奏は人と合わせることでより楽しさが増しますので、この能力は、初見力同様大切です。
「うまく戻ったつもりだけど、実は違ってた」なんてこともたまにはあると思いますが、それはご愛嬌。(私もあります)
継続してアンサンブルに参加していただいている成果が、形として見えるのは嬉しいですね。
次回はより音楽的な演奏を目指して
『われは海の子』『浜辺の歌』に関しては、楽器が練習できない時も、歌うことをしてきていただいたそうで、このメンバーでの初合わせにも関わらず、とてもスムーズに進みました。
7月なんてまだまだ先な気がしていますが、実は発表会までのアンサンブルの残り回数は、2回しかありません。
次回は、より音楽的な演奏を目指していきますので、各自曲のイメージをしっかり描いてきて下さいね。
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