自分に合った譜読み方法をきちんと知っておこう
東京クラリネット教室本日は、新年最初の合奏経験者向けアンサンブルでした。
始まる時に「発表会お疲れ様でした」と挨拶すると、「あー、そうでしたねー!」との反応。
1ヵ月前が、なんだか遠く感じます。
そして、受験のために少しだけお休みしていた中学生が、無事に高校に合格したそうで、今日からまた参加してくれることになりました。
一足早い春の便りですね。
みんなで「おめでとう!」とお祝いしてから、アンサンブル開始です。
今日は、B♭クラリネット6名・バスクラリネット1名で、リクエストのあった『A列車で行こう』(クラリネット四重奏バージョン)を演奏しましょう。
パートを決めよう
今回は、B♭クラリネットのパートは3番まで。
いつもだったら、じゃんけんでパートを決めるのですが、今回は「今日パートを決めたら、そのパートのまま、発表会でこの曲を演奏することになると思います」とお伝えしたのもあり、皆さんちょっと慎重です。
「どうやって決めますか?」とご意見を募ったところ、「楽譜を見てから、希望のパートに立候補してみるのはどうですか?」というご提案をいただきました。
それはおもしろそうですね。
もしかしたら、極端に希望が偏るかもしれませんが、その時はその時、ということで、
まずは楽譜を見ていただきましょう。
全パートの楽譜に目を通したら、心を決めていただきます。
いざ希望のパートに挙手!となったところ、手が挙がったのは1番1人・2番3人・3番2人。
1番と3番はすんなり決まりました。
「2番はどうやって決めますか?」とお聞きすると、「揉めるのもなんなので…」と、お一方あっさり1番に移って下さって、無事にパートが決定です。
たまたま、最初に座った席のままのパートとなり、なんだか不思議な気分です。
では、初見で通してみましょう。
自分に合った譜読み方法を見つけよう
『A列車で行こう』は、皆さんよく知っている曲かと思いますが、アレンジが凝りすぎていて、辛うじて通したあとの感想は「なんじゃこりゃ…」でした。
皆さんの頭の上にも?マークがいっぱい浮かんでいたので、いつもよりしっかり、時間を15分取って譜読みをしましょう。
それぞれの方々の譜読みの仕方を見ていましたが、おもしろいですね。
手でカウントしながら、頭の中で歌ってみる方。
まずは楽譜を分析する方。
とりあえず楽器を吹いてみる方。
三者三様です。
譜読みの方法に正解はありません。
きちんと吹けるようになるのであれば、やってはいけないことも、やらねばならないこともありません。
ただ、より効率的に進めるためには、自分に合った方法を見つけられるかが鍵になります。
私は初見が比較的得意なので、「ひとまずクラリネットを吹いてみる派」です。
「闇雲に吹いてもなぁ…」という方は、初見の時にうまく掴めなかったリズムを解読してみたり、歌ってみる方法が合っているかもしれませんね。
当然「初見」というのは、1回しかできません。
初見力アップのためにも、いきなり譜読みを始めるよりは、まず一度通してみるといいでしょう。
その後の譜読みの進め方は、先程書いたように
- 初見で引っかかったところを分析
- 自分でカウントしながら歌ってみる
- ある程度のテンポで吹いてみる
- ゆっくり吹いてみる
など、いろいろなパターンがありますので(もちろん他にもたくさんありますよ!)、自分にはどのやり方が合っているのかを考えたり、試したりしながら、効率よく進められるようにしていきましょう。
譜読みの効率化は、その後の練習の効率化にも繋がりますよ。
今日やったことをしっかり身につけておく
譜読みが無事に終わったら、今回も最初から細かく見ていきました。
「なんでそこでそんなリズム!?」という、数々の引っかけにもめげず、最後にはかなりかっこよく演奏できるようになりましたね。
次回は、とりあえずもう1曲の発表会候補曲の音出し予定ですが、また『A列車で行こう』もさらに磨きをかけていきますので、余裕があれば練習しておいて下さいね。
来月も楽しみにしています!
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