クラリネットを持つ時の手の形に気をつけましょう
小学校の吹奏楽団に入っていて、他の楽器からクラリネットに移りたい!という、とても嬉しいことを言ってくれている5年生の女子2人が、体験レッスンに来ました。
近々オーディションがあるそうで、「ドレミファソラシド」が吹けないといけないとのこと。
実は、クラリネット初心者にとって、これってかなり難しいことなのです。
初心者にとって難しい音域
クラリネットは、音域が広いことがウリでもあるのですが、そのせいで「ドレミファソラ」と「シド」の間に、大きな難易度の差があります。
「シ」と「ド」は、
- 充分な息が必要(量もスピードも)
- たくさんの指を、確実に押さえないといけない
という2点で、急に出すのが困難になる音です。
ほぼ初めてに近い状態の2人、できれば先送りしたいところですが、オーディションがあるのではそうもいきません。
短い時間ですが、一緒に頑張っていきましょう。
持ち方に気をつける
小学生くらいだと、手も小さく指も細いので、穴が空いているタイプの楽器であるクラリネットは、どうしても指がずれて音が鳴らなくなってしまいます。
特に右手が担当しているトーンホール(指穴)は、左手が押さえるトーンホールよりもかなり大きいので、指がはまり込んでしまうことも。
そして、「ずれないように!」と思って、力を入れてしまうと、余計に指がずれます。
「パー」の状態より「グー」の方が、手に力を入れやすいですよね?
ですので、「しっかり持たなきゃ!」と指に力を入れると、全部の指が寄ってきてしまうのです。
落ちそうで不安な気持ちもわかりますが、なるべく軽く持つようにしましょう。
きちんとマウスピースをくわえていれば、絶対に楽器は落ちないので、安心して下さいね。
練習の成果は…?
ずれやすい指(左手薬指・右手人差し指・右手薬指)を私が支えて意識してもらうことで、毎回ではないまでも、どうにか音階が吹けるようになりました。
あとは、姿勢・顔の角度と、たっぷり息を吸ってたっぷり息を入れる。
それさえ気をつければ、上手に吹けます。
オーディション、頑張って下さいね。