クラリネットレッスンの価値を高めるために意識すべきこと
先週「風邪をひいてしまって…」と休まれた生徒さん。
今日のレッスンにはいらっしゃいましたが、たまに苦しそうな咳をされていました。
「せっかくのレッスンだから」と、いらしていただけるのは嬉しいですが、やはり健康第一。
ここで無理をして吹いたせいで、今後咳が長引かないとも限りません。
しんどいようなら、すぐに申告していただく、ということで、レッスンを開始です。
いつも欠かさないロングトーンですが、あまり深く息をすると咳が出てしまいそうな状況だったので、今日はなし。
来月のアンサンブルでやる予定の新曲の譜読みをしました。
この生徒さんは、かなり初見が利く方なので、初めからピアノと合わせることに。
まずは1回通してみましたが、♯も♭もない曲なのに、なんだか不思議な調で吹いているような…
どうやら、ここ数ヶ月♯がたくさんついた曲ばかりやっていたので、ついついその指で吹こうとしてしまったみたいです。
混乱したら基本に戻ること
ご本人も「混乱してしまって、♯がつかない指に、とっさに行けないです…」とおっしゃっていて、「やはり、普段からの基礎練習が大切ですね」という話になりました。
慣れてくると、ロングトーンは「ただ吹く」にどうしてもなりがちです。
「楽器を出したから、とりあえず音出し」にするのか、「どんな吹き方をしているか、音がどのように鳴っているか、鳴っている音と楽譜を一致させる意識ができているか」にするのか、毎日のちょっとの気配りで、大きな差が出ます。
基礎の先に曲がある、ということを、忘れないようにしましょう。
先生をうまく使うこと
初見のあとに、「次はこの曲やってみましょうか」と、以前からアンサンブルでやっている曲を提示したところ「しばらく練習できていないので、忘れてしまっていると思うから、きちんと思い出してからでいいです」と言われました。
気持ちはわかります。
人前で、納得のいかない演奏はしたくないですよね。
しかし、次の火曜日にはアンサンブルレッスンがあります。
おうちで練習できそうなのは、前日に1時間くらいだけとのこと。
それならば、このレッスン時間内に、どこを練習すべきかをはっきりさせる、また、効率の良い練習の仕方を私がお伝えする方が、ご自身で練習する時間をより有意義に使えます。
「レッスンには、しっかり仕上げた状態でしか臨んではいけない」というイメージもあるかと思いますが、「レッスンを、先生を、うまく使う」ことをしていただいて私は大丈夫ですし、その方が意味のある有意義なレッスンになるとも思っています。
先生によっては怒られることもありますので、注意して下さいね!