吹奏楽やオーケストラで吹く際の心構え
昨日今日と、いつも行っている女子校の合宿に参加してきました。
コンクールのための強化合宿をする学校は多いと思いますが、この学校はコンクールには出演しておらず、年間通してメインの演奏の場である、文化祭に向けての合宿です。
なので、練習スケジュールは少しゆるめ。
今年は全部で5曲演奏するそうで、合宿中に全ての曲のレッスンをしました。
合宿前に全曲レッスンしてあったのですが、劇的にうまくなっている曲、ほとんど変わらない曲、むしろ少し後退してる曲…と様々な状態でした。
必ずメトロノームをかけて練習
また、よくある話なのですが、一見簡単に見えるところは、ついつい練習せずに放置されがちで、「こんなところで引っかかってしまうなんて…」ということもしばしば。
「ここはただ伸ばしているだけ。1拍ずつ動くだけ。だから別に練習しなくてもいいや」ではなく、そういう箇所こそテンポ通り吹くのが難しかったりするので、優先順位は低くてもいいのですが、必ず1度はメトロノームをかけて練習しましょう。
全体として感じたのは、どこかで「文化祭に間に合えばいい」と思っているのではないか、ということ。
これも、他の学校に教えに行っても散見されます。
本番に向けて調整していく意味
一通り吹ける状態にするのは、本番ではなくて、少なくとも初回合奏が行われるまでです。(本来は、合奏前のパートレッスンの時点で吹けているのが理想です)
合奏やレッスンは曲を作り上げる場であって、吹けない部分を練習する時間ではありません。
なかなか上達しないような、とても難しいところがある…というのは仕方ないですが、それでも「仕方ない」と放置していいわけではなく、努力を続ける必要があります。
個々が責任を持って練習する大切さ
1人でも違う音を出したり、違うアーティキュレーション(スラーやスタッカートなどのこと)で吹いてしまうと、合奏はあっさり壊せます。
そんなことをする為に日々の貴重な時間を割いて練習しているわけではありませんね。
オーケストラや吹奏楽など、みんなで合わせて作り上げる音楽に臨む時は、責任感を持って練習・演奏するようにしましょう。