音符の長さを正しく吹くには次の音を意識しよう
部活のスプリングコンサートを控えた、中学3年生のレッスンでした。
今日は「あまりリズムに自信がない」という曲の練習を、一緒にやりました。
確かに、ちょっと複雑に見える楽譜で、リズムが曖昧になってしまっていました。
音符の長さを決めるもの
音符の長さというのは、何で決まるか考えたことはありますか。
もちろん、記譜上で「四分音符は四分音符」だし「八分音符は八分音符」と決まっています。
その通りに吹けばいいだけ…なのですが、それぞれの音を本来の長さに保つには、「その次に出てきた音符(休符)」というのが、非常に重要です。
例えば、四分音符が4つ並んでいる楽譜があったとして、2つ目の音が少し遅れてしまったとします。
間をあけずに吹いていたとすると、1つ目の音の長さは、意図せずに「四分音符以上」になってしまっているのです。
そんなつもりがなくても、です。
音符の長さやリズムを決めるのは「次に出てきた音符(休符)」が重要、ということが、わかっていただけましたか。
探らずに吹くことが大切
特に、今回のようなシンコペーションの多い楽譜の場合、次の音の食いつきが少しでも遅くなると、リズムが崩れてしまいます。
まずは、テンポを思いきって落として、メトロノームで徹底的に練習をしましょう。
八分音符でメトロノームをかけるのもいいですね。
その時に大事なのは、まず拍の頭がメトロノームに合う音を意識すること。
次に、休符で始まる音を、躊躇せずにしっかり吹くことです。
休符で始まった拍は、合わせるポイントがなく特に心配なので、つい探ってしまいがちですが、ここで迷ってはいけません。
思いきりよく吹くことで、前の音符の長さが定まり、リズムがはっきりしてきますよ。
頑張っても自信がない時は
もしどうしても不安な場合は、周りの人に正しいリズムを教えてもらったり、吹いてもらったりしましょう。
「なんとか自分で解決しないと…」と思っている人がとても多いですが、考えても自信が持てないのであれば、人に聞くのも一つの方法です。
しかし、考えずに聞いてしまっては、身につかないので、ちゃんと頑張るだけ頑張ってからにして下さいね。