曲に対する理解を深めてから演奏しよう
東京クラリネット教室本日は、合奏経験者向けのアンサンブルでした。
前回、アンサンブル無料体験にいらした方が、今回から正式に参加して下さることになり、このアンサンブルレッスンの参加登録者も、5名となりました。
東京クラリネット教室のアンサンブルレッスンは、予定に合わせて毎月参加不参加を選択できるので、全員が揃わないこともありますが、人数が増えればその分サウンドが厚くなっていくので、嬉しいですし、楽しいですね。
人数と曲の編成が異なる時には
今回の曲は、前回最後にさらっと通した、森田一浩作曲・クラリネット五重奏曲『キラキラ星による変奏曲』です。
この合奏経験者向けアンサンブルは、その日にどのパートを吹くか、というのは、参加者の皆様に委ねています。
今日は、「じゃんけんで勝った人から、好きなパートを選んでいきましょう!」と提案して下さった方がいたので、みんなでじゃんけんぽん。
この曲は、B♭クラリネット4本とバスクラリネット1本のために書かれた曲なので、6人で吹くとなるとどこかのパートを重ねて吹くことになりますが、最初に負けた2人のうちのお一方が「じゃあ、私達で1番やりましょ」と、もう1人の方に声をかけて下さって、残りのパートもすんなり決まりました。
このように、人数と曲の編成が異なる場合、もちろんどのパートも大事なのですが、1番(1st)もしくは、一番下のパートを重ねると、比較的バランスが良くなります。
さて、パートが決まったところで、通してみます。
他のパートにも気を配ろう
初めて通した時ほどの衝撃はありませんが、やはり「???」なこの曲。
変奏曲というのは、メインのメロディーを少しずつ変えて演奏していくので、全体を通してメロディーが散りばめられているのですが、こちらの曲に関しては、出だしの12小節とエピローグにしか、お馴染みの「ドドソソララソー」が出てこないのです。
変奏(ヴァリエーション)は、「アレグレット」「アンダンテカンタービレ」「アニマート」「アジタート」の全4つ。
少しずつ理解をしていく必要があります。
この変奏曲を理解するには、以下のような練習が効果的です。
- 同じことをやっているパートだけで吹く
- メロディーの動き以外の人だけで吹く
- 他のパートに耳を傾ける
この練習をやってみると、生徒達も徐々に気づいてきました。
「ドドソソララソー」の「ド」と「ソ」の進行が、各変奏のメロディー・伴奏のあちこちに使われているということに。
それで『キラキラ星による変奏曲』なんですね。
理解を深めてからの仕上げ
各々のパートの役割・仲間が誰なのかわかったところで、最後にバシッと通して今日のアンサンブルレッスンはおしまい。
変奏の種類を見ていただいてわかるように、この曲は途中でテンポがたびたび変わります。
一番最初に通した時は、次にどんなテンポが来るのかわからなかったため、「???」となり、変奏ごとに一旦止めて演奏しましたが、最後の通しでは1番のお二人の合図で、テンポの変化にも対応でき、無事に通すことができました。
今日も、ほぼ初めての曲を、限られた時間の中で仕上げられ、目標達成です。
少し時間があったので、「アルトクラリネットが吹きたい!!」と、以前から熱望している大学生のため、ヘンリー・フィルモアの『THE CIRCUS BEE』クラリネット五重奏バージョンも、軽く演奏してみました。
これは、「サーカスマーチ」と呼ばれる、歩くことよりも聴かせることを目的に書かれた、とても速い行進曲です。
指定テンポよりはだいぶ落として演奏しましたが、B♭クラリネット3本・アルトクラリネット・バスクラリネットの5人それぞれが活躍する、快活で楽しい曲でした。
今後も、メインでやる曲と、気軽に取り組めてクラリネットのサウンドが楽しめる曲の、2本立て・3本立てでやっていこうと思います。
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