聴いている人を惹きつける演奏をするには
東京クラリネット教室2019年12月14日、10月から開講した中級者アンサンブルの第3回目が行われました。
前回までは、毎回体験参加の方がいらしたので、集まるなり「あれ?人数少ないですね…」という話になりましたが、発表会に出演されるのは、今日ご参加のB♭クラリネット5名と、講師のバスクラリネットの計6名です。
少し寂しい感じもしますが、2週間後には発表会。
初ステージ頑張りましょうね。
演奏曲目
- 世界の車窓から
- Caprice for Clarinets
惹きつける音楽のコツは強弱やメリハリ
まずは本番さながらに、最初から通してみましたが、少し間が空いてしまった『世界の車窓から』は、なんとも不安げ。
『Caprice for Clarinets』も、テンポが2回変わるのもあり、なんだか探り探りになってしまいましたね。
そんな状態ですので、強弱は「ずっとメゾフォルテ~」といった感じ。
のぺっとした演奏になってしまいました。
吹いていて楽しく、聴いていて引き込まれる演奏というのは、しっかり考え、作り込まれた音楽です。
強弱を丁寧につけたり、山場や曲の流れをきちんと考えてあると、音楽にメリハリが生まれます。
メリハリが生まれると、音楽が生き生きとし始めます。
なんの抑揚もつけずに、ただひたすら文章を読まれても、何も心に響かないのと同じで、音楽にも抑揚がなければ、聴いている人の心に、曲本来の良さを届けることはできません。
また、自分の役割をきちんと理解することも大事ですね。
どこに作曲家が重きを置いて作ったのか、正しく楽譜から掴み取り、それを表現できるようにしていきましょう。
惰性での演奏にならない
このアンサンブルも3回目となり、特に今回発表会に出演される方は、全員3回とも出席されているので、だんだん交流も深まってきました。
大きい編成でも、小さなアンサンブルでも、気心が知れている人との演奏というのは「楽」です。
回数を重ねてくると、個々の音量や間、音楽性などが徐々にわかってきて、妙な緊張感や、余計な気遣いが減ってくるからです。
それはとても良いことなのですが、これが良からぬ方向に進み始め、「なんとなく合うし、まぁいいか」となってしまうと、アンサンブルの質は、一気に低くなってしまいます。
慣れが、惰性に変わってしまった結果ですね。
幸い、こちらの中級者クラスを始め、東京クラリネット教室のアンサンブルで、惰性で演奏されている方はいません。
慣れを良い方向に持っていこうと、皆さん頑張られているので、今後も大丈夫だと思いますが、惰性は大敵!
うっかり、陥ってしまうことのないようにしましょう。
録音を聴いて復習をしておく
今日は、2曲とも、気になるポイントをしっかり確認して、最後に録音をしてみました。
参加者の皆様には、いつでも聴いていただけるようにしておきますので、ぜひ楽譜を見ながら、自分達の演奏を確認してみて下さい。
良い意味でも悪い意味でも「こんな風に吹いてるとは思わなかったな」が、必ずあるはずです。
本番までに合わせられるのは、発表会当日のリハーサルのみですが、それまでに何回か録音を聴いて、各自が感じたことに対しての練習を、きっちりしておいていただけたらと思います。
残り2週間ありますので、発表会本番が最高の演奏になるよう、時間を見つけてクラリネットを吹いてみて下さいね!
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