いろいろな八分音符が吹けるようになろう
スケールをこつこつ頑張っている生徒さん。
十六分音符で書いてあるスケールですが、八分音符でメトロノームをかけながらの練習なので、実質八分音符で練習中。
そんなわけで、今日は八分音符の吹き分けについて、レッスンしました。
同じテンポなのに遅く聴こえる吹き方がある?
スケールの練習をしていると、ついついパラパラと指を動かしてしまいがちです。
その練習ももちろん必要なのですが、「拍の長さをフルに使って吹く」吹き方を身につけると、曲でとても役に立ちます。
必ず、メトロノームをゆっくりめにかけて練習しましょう。
遅れてしまっては曲で使えないので、テンポより遅くなってはいけません。
でも、なるべく粘って、あっさり次の音に移らないように気をつけることが大切です。
この「拍の長さをフルに使って吹く」吹き方ができると、同じテンポでありながら、ゆったりと聞こえる演奏ができます。
歌い込みたいメロディなどを吹く時に、この吹き方ができると、聞こえ方が全然違いますよ。
遅れないギリギリのラインで
練習の際は、全部の音にテヌートをつけるイメージで吹くといいかもしれません。
テヌートだと、タンギングが伴うものがほとんどですが、タンギングはしません。
スラーで、「これより動くのが遅いと、拍にはまらなくなってしまう」という、ギリギリの動きで音階を吹いてみましょう。
思い切って遅れてしまうのも、聞こえ方のイメージを掴むためには有効です。
ただ、何度も繰り返してしまうと、遅れた吹き方しかできなくなってしまうので、気をつけて下さいね。
うまくできるようになったら、今までのさらっと進んでいく吹き方も確認します。
どのように意識をすると、吹き分けができるのかを、しっかり整理しましょう。
多彩な演奏のために
基礎練習も曲も、様々な長さの音符が出てきます。
しかし、1つの音符につき、1種類の吹き方しかできないと、単調な演奏になってしまいます。
基礎練習の時にいろいろな吹き方を試してみて、それを表現できるように、確実に身につけましょう。
音楽の表現の幅が広がり、もっとクラリネットを楽しめますよ。