馴染みの薄い「3拍子」を自分のものにする
桜の開花宣言後の吉祥寺。
井の頭公園に気の早い人達が殺到するのでは…と身構えていましたが、さすがにまだ、駅の周りも取り立てて人出がすごいというわけではありませんでした。
でも、来週の土日が恐ろしいです。
さて、今日は初心者の方のレッスン。
何回か前から教本を導入したので、今日も、初めて見た楽譜を吹いてみる、初見の練習をしました。
今回は、今まで出てこなかった3拍子の曲です。
日本人にとって馴染みの薄い「3拍子」
3拍子というのは、日本人にとって非常に「取りづらい」拍子です。
なぜなら、身の回り、特に民族音楽(盆踊りなどで踊られる音楽)が2拍子ないし4拍子だからです。
童謡も、ほとんどがそうです。
小さい子がよく歌う歌だと、『ぞうさん』くらいでしょうか。
他にも、『赤とんぼ』『ふるさと』『うみ』など、なくはないですが、圧倒的に数が少ないのがこの3拍子。
馴染みがなさすぎて、いざ演奏しようとすると、字余りのような、字足らずのような、なんだか不思議な感じがして、継続して拍子を取り続けるのが、なかなか難しいと思います。
少しずつ慣れていこう
一方、ヨーロッパへ行けば、ワルツやメヌエットなど、彼らのダンスには3拍子がたくさん使われています。
ですので、クラシックを学んだり演奏しようとすると、3拍子にはよく出会うので、「苦手」とは言っていられない状況となります。
3拍子を自分の中に入れるためには、慣れるしかありません。
暇があれば「ずんたったー、ずんたったー」と、(頭の中で)歌ってみたり、座ってる時に左足で「1」、右足で「2・3」を取ってみたり。
目の前で三角を宙に書きながら、「1・2・3」「1・2・3」と歌ってみるのもいいですね。
体に馴染めば演奏も楽々
日常生活で、例えば歩く時なども、もちろん2拍子か4拍子です。
3拍子を取りにくいと感じるのは普通の感覚ですので、その違和感をちょっとずつ取り去っていければ、演奏することもたやすくなります。
苦手意識を持ち過ぎず、自分に合った方法で体に馴染ませていって下さいね。