イメージを持ち充分な息を入れることで理想のスラーに近づく!
一般の吹奏楽団に所属されていて、本番が終わったばかりの生徒さん。
ほっと一息…の暇もなく、定期演奏会の練習が始まったそうです。
ただ、まだ楽譜は受け取っていないそうで、今は貴重な基礎を見直せる期間。
以前から、何度かレッスンしていますが、今日もお題は「スラー」です。
レッスン日誌にも、たびたび出てくるテーマの「スラー」。
簡単そうに思えるのに、奥が深いですよね。
吹きたい音・吹きたいフレーズを想像しましょう
繰り返しになりますが、スラーを上手に吹くためには、意識(イメージ)がとても大切です。
例えば、こちらの楽譜。
階段状になっていますね。
これを「階段のようだな」なんて思いながら吹いてしまうと、なんだかデコボコした演奏になってしまいます。
タンギングをしていなくても、です。
一方、丘のような、なだらかなスロープのようなイメージを持って吹いてみると、そのデコボコは目立たなくなるはずです。
ただ、さすがにそれは、イメージを持てば自動的にそうなるわけではなく、イメージにプラスして「そのように吹きたい」と思うことが大事です。
吹きたいイメージに近づけるために大切なこと
そして何より、スラーをかけるためには、息の量とスピード、圧力が必要になります。
息を絞った、いわゆる「ピアノ」で吹いても、もちろんスラーはかけられるので、より重要なのは「息のスピードと息の圧力」と言えるでしょう。
慣れるまでは、息の量と、その2点は比例しますので、たくさん吸って、たっぷり楽器に息を入れます。
ロングトーンで培った、豊かでまっすぐな音を鳴らしながら、理想のスラーのイメージを表現できるように、繰り返し練習しましょう。
確信が持てなくても大丈夫
慣れるまでは、ここで書かれていることも、なんだかよくわからない…という状態が続くかと思います。
「合っているのか迷うなぁ…」と思いながらでも構いません。
しっかりと考えながらの練習を続けることで、着実に前に進みます。
美しくなめらかなスラーの演奏を目指して、こつこつを積み重ねていきましょう。