合奏ではカウントを絶対止めないようにしよう
今月のアンサンブルで新曲をやるため、しばらく使っていなかった♭の指を一生懸命思い出している最中の生徒さん。
早いもので、次の火曜日にはアンサンブルがやってきます。
今日のプランを立てよう
この曲は、途中で転調して、クラリネットの場合は♯1つが♭3つになるのですが、今日は♭の運指をしっかり指に覚え込ませたいので、♯の部分はなし。
そして、この方が担当してるのは対旋律のパートなので、どのようにメロディーと絡むかも、知っておきましょう。
完全に転調する2小節前から、臨時記号がついて、自然に転調できるように作ってある曲なので、そこからスタートです。
人と合わせる時に絶対に必要なこと
誰かと合わせる時に、1人で吹いている際と大きく違うことは、止まれない・戻れないことです。
もちろん、1人で吹いている時も、止まったり戻ったりしてはいけないのですが、ついうっかり吹き直してしまうことがあると思います。
アンサンブルや合奏では、そんなことをしてしまったら、あっさり置いていかれてしまって、なかなか元に戻ることはできないでしょう。
普段からやっていないことを、「人と合わせるから」という理由で、いきなりやろうとしてもできません。
練習の時にたまに通すようにして、間違えたりうまく吹けなくても、先に進む練習をしておきましょう。
過ぎた部分は当然過去です。
もう修正はできないので「あ!間違えた!」と思っても、先にある音を1つでも多く正しく吹くために、過ぎたことにとらわれず、気持ちを切り替えて前に行くことが大事なのです。
間違えた部分や吹けなかったところは、あとで練習しておいて下さいね。
長休符を気にしたことありますか?
また、熱心に練習している人でも、個人練習ではほぼ飛ばしている部分というのがあります。
長休符です。
この赤い四角の中が、長休符ですね。
1人で練習していて、律儀にこの長さ分休んでいる人というのは、なかなかいないのではないでしょうか。
そうすると、いざ合わせた時に「ん?あれ?今どこ?」ということになりかねません。
かと言って、1人で吹いているのに、ただひたすら休むというのも、なんだか時間がもったいない気がしますよね。
では、どうすればいいのでしょうか。
みんなで合わせている時の長休符でやるべきこと
私は、初見だったり、まだ慣れていなくて自信のない時は、指折り数えます。
さらに、例えば四分の四拍子で3小節休みの時は、心の中で「1・2・3・4、2・2・3・4、3・2・3・4」と、小節のあたまのカウントを、何小節目なのかの数字に変えて数えるようにしています。
やり方は他にもあると思います。
とにかく「落ちない(いなくなってしまわない)」ことが大切です。
止まったり戻ったりしないことと、長休符がわからなくならないようにすることは、関係ないように見えて、根底は同じです。
「曲を演奏している間はカウントを止めないこと」、これが最重要です。
何がなんでもカウント継続!
数えていられれば、吹き間違えたり、一瞬指やリズムがわからなくなったりしても、正しい場所に戻ることができますし、長休符だって自信を持って休めます。
当たり前のように思えて、実は難しく、初見が苦手な人は、これができていないことがとても多いです。
一旦音楽を始めたら、とにかく曲に食らいつく気持ちを持って、冷静に数を数え続けることができるように、訓練を続けていって下さい。