小節途中からの長い音符や休符を正しく数えよう
ピアノとの演奏や、アンサンブルを楽しんでいる生徒のレッスンでした。
彼女は、もう長く通ってくれているのですが、少し自分の演奏に自信がないようで、演奏中に迷ってしまうことがたまにあります。
特に、長く伸ばしている時や、休符がそうなりがちなのですが、これは、数の数え方に気をつけることで、ある程度解消することができます。
同じ拍子で数え続けよう
ロングトーンの時に、数を数えながら伸ばしていると思いますが、どのような数え方をしていますか。
例えば「8拍吹いて4拍休む」と決めて吹き始めた時に「1・2・3・4・5・6・7・8」「1・2・3・4」と数えているのであれば、すぐに数え方を変えた方がいいでしょう。
なぜなら、これはただ単に伸ばす音を数えるだけではなく、「吹きながら数(拍子)を数え続ける」練習でもあるからです。
もちろん、「8数えて、4数えて、8数えて…」も、数を数え続けているわけですが、実際に曲の中でそこまでコロコロと拍子が変わることは多くありません。
より実践に近いのは「1・2・3・4」「1・2・3・4」と「同じ数を数え続けること」ですので、曲中でカウントを止めない練習になるのは、こちらの数え方と言えます。
ですので、もし「8拍は伸ばせないから、6拍にしようかな」という時は、全て3拍子にする(6拍伸ばして3拍休み)といいですね。
もしくは4拍子で数えて、「1・2・3・4・1・2」が伸ばし、「3・4・1・2・3・4」をお休みにするのがいいでしょう。
ただ、この方法だとお休みがかなり長いので、できれば3拍子で数えることをお勧めします。
このように、同じ拍子で数え続けることができるようになったら、曲へ応用します。
拍子と長い拍のカウントの両立
この、練習記号Cの二分音符ですが、この曲は4分の4なので、それぞれ2拍ずつ伸ばします。
もしこの二分音符の長さを、それぞれ「1・2」「1・2」と数えているのであれば、これも修正しましょう。
ここで大切なのは「2拍伸ばすこと」。
それと同時に「何拍目で伸ばしているのか(自分が何拍目を吹いているか)を把握すること」が、とても重要になってきます。
もちろん、1つ目の二分音符は、「1・2」と数えます。
一方、2つ目の二分音符は、「3拍目と4拍目で2拍伸ばしている」ので、「3・4」と数えます。
音符の長さの判断をしつつ、カウントを続けねばならないので、少し難しいですが、そうすることで拍子を見失わずに済むのです。
タイに惑わされない
タイがついていても同じです。
三連符からタイで付点二分音符。
私の場合は、頭の中で「ミドレ・2・3・4」と考えながら、演奏します。
数字の部分が付点二分音符です。
小節の途中からの休符でも、同じように考えます。
考え方・数え方、わかっていただけましたか?
「1」は一小節に1回だけ!
「1」と数えていいのは、絶対に小節のあたまだけ。
決して途中で「1」が出てこないように徹底できれば、長い音符や休符でも、自信を持って吹けるようになります。
今まで違う数え方をしていたのであれば、少しずつ慣れていって下さいね。